ガザのハマス幹部殺害か イスラエル、断食月も攻撃

ガザのハマス幹部殺害か イスラエル、断食月も攻撃
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA12CGK0S4A310C2000000/

『【エルサレム=共同】イスラエル軍は11日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで9〜10日にイスラム組織ハマスの軍事部門ナンバー2、イーサ幹部らが使っていた地下施設を空爆したと発表した。イーサ幹部が死亡したかどうかを確認中だとしている。ガザは11日、イスラム教のラマダン(断食月)の初日を迎えたが、戦闘が続いた。

軍はイーサ幹部をガザ地区トップのシンワール指導者らに次ぐ重要人物として行方を追っていた。ロイター通信によると、殺害していれば昨年10月の戦闘開始以来、最高位の幹部になる。軍報道官は、空爆した施設にハマスが拘束する人質はいなかったと語った。

ラマダン前の休戦実現が期待されていたが、間接交渉は頓挫し、先行きは不透明な状況。仲介役を務めるカタールの外務省報道官は12日の記者会見で「(休戦実現は)近くはないが、希望は持っている」と述べた。

一方、イスラエルの厳しい物資搬入制限で人道危機が深刻化するガザに向け、支援物資の食料約200トンを海上輸送する試験運用船が12日、地中海の島国キプロスを出港した。運航する非政府組織(NGO)が明らかにした。米欧が海からの支援ルート立ち上げを表明していた。到着まで2日程度かかる見通しだ。

中東メディアによると、イスラエル軍は12日、北部ガザ市近郊で支援物資のトラックを待っていた人々を再び攻撃し、少なくとも11人が死亡、多数が負傷した。ガザ保健当局によると昨年10月の戦闘開始以来、ガザ側の死者は3万1184人。

バイデン米大統領は11日、ワシントン近郊で記者団に対し、イスラエルのネタニヤフ首相との会談は「予定していない」と述べた。避難民が集まるガザ最南部ラファへの侵攻の是非を巡る両氏の溝は埋まっていない。〔共同〕』