レプリケーター・イニシアチブには、大課題がある。

レプリケーター・イニシアチブには、大課題がある。
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『Captain Sam Tangredi, U.S. Navy (Retired) 記者による2024-3『プロシーディングズ』記事「Replicate Ordnance, Not Cheap Drones」。

    レプリケーター・イニシアチブには、大課題がある。

 ウクライナで使われているFPVカミカゼ・ドローンは、レンジがせいぜい7マイルに過ぎない。

 それに対して、対支戦争で必要になる特攻スウォームUAVは、航続距離700マイル~1700マイル(=1300km~3150km)なくては困るのだ。

 ※この問題の解決のためには「親子式」の特攻ドローンにするしかない。

敵艦の「紅旗」ミサイルのレンジぎりぎりで、親機から、小型低速の自爆機を複数、放出する。

親機はしずかに着水して浮流機雷となり、敵空母の前路を脅かす。これにより敵駆逐艦の対空戦闘指揮システムは、小型低速目標やチャフ雲や海鳥や水上デブリをすべてフィルターにかけて無視することができなくなって、おそらく電算機はパンクする。

「プラットフォームキル」ではなく「ミッションキル」だけを心掛けるならば、数十グラムの爆薬を敵艦のフェイズドアレイの表面で爆発させるだけでも用は足りる。

軽量クォッドコプター級の無人機を迎撃する方法は存在しないことをウクライナの陸戦は証明中である。

 中共はふつうの敵ではない。こっちが「量」を増やせば向こうも量で対抗できる。こっちが「質」で争えば向こうもすぐについてくる。

 こっちの最新テクノロジーで安価に打倒できる相手ではない。
 米国とその同盟国には、工業の総動員が必要なのだ。

 レプリケーター・イニシアチブは特に、台湾に対する上陸作戦を挫くために特攻スウォームを放つことを念頭する。

 WWII中の元祖神風も、戦果を出すためには「数」が重要であった。

 自爆ドローンに見通し距離以遠の作戦をさせる場合、リモコンの無線通信をどうやって維持するかの難問が浮上する。

 退役海軍少将ブライアン・ブラウンは、その小説『2026年米中戦争』の中で、中共軍は米国の通信衛星を破壊すると予測している。

 最善の解決法は、低高度を無数に飛びまわる無線中継用のUAVを実用化することだろう。少数の高性能な中継UAVでは、それが狙われて、おしまいだ。衛星がやられたときのバックアップとして恃む、UAV中継機もまた、スウォーム運用できなくてはいけないのだ。そのためには、1機の値段を抑制しなくてはいけない。

 必要なのは「オードネーター」だ。兵器弾薬を急速に大量製造できる工場の能力である。

 試算では、中共軍の渡洋部隊がやってきたら、即座に台湾海峡に1万個のハイテク機雷を敷設できれば、上陸企図を挫くことができる。

しかしその敷設手段の準備が無い。敷設は、敵に見られないように実行できなくてはいけない。敷設そのものをステルスに実行する必要があるのだ。

 退役提督サンディ・ウィンフェルドは『米国シーパーワープロジェクト』誌に寄稿し、2026年までに、UUVによって大量の機雷を即時に敷設できる体制を整えなくては台湾侵攻は阻止できないと警鐘を鳴らしている。』