ペトリオットの「PAC-2/GEM+」の場合、最大交戦レンジは160kmだが…。
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『Defense Express の 2024-3-3記事「How Aircraft Can Evade Patriot Missile: Why Is It Easier to Shoot Down Su-34 Than Su-35」。
ペトリオットの「PAC-2/GEM+」の場合、最大交戦レンジは160kmだが「ノー・エスケープ・ゾーン」は110kmである。
敵機(スホイ35とスホイ34)の対策としては、まずペトリの捜索レーダーを感知できなくてはいけない。ついで、その捜索レーダー波が、追尾レーダー波に切り替わるから、それを感知したと同時に、「カウントダウン」を始める。
高い高度を飛んでいた場合は全速でダイブして、そのあと超低空を、アフターバーナーを使わずに遠ざかるようにする。
ここで、「スホイ35」と「スホイ34」の運命は分かれてしまう。
スホイ35はドッグファイト戦闘機なので9Gで旋回できる。スホイ34は対地直協機なので7Gが限度だ。
スホイ34は、急旋回を始める前に、兵装を捨てて身軽になる必要もある。機体が重い割にエンジンが非力だからだ。
この差は統計にあらわれている。2月17日から3月2日までのあいだに、スホイ34は12機がペトリによって撃墜されてしまった。それに対してスホイ35は2機がやられたにとどまっている。』