共和党全国委員会、ロノ・ロムニー・マクダニエル委員長が退任へ

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)2月27日(火曜日)弐
        通巻第8152号
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 共和党全国委員会、ロノ・ロムニー・マクダニエル委員長が退任へ
  「『赤い波』を起こせなかった共和党のガンだ」(トランプ陣営)

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 過去七年間、共和党全国委員会とトランプ選対本部は対立してきた。共和党のエリート集団でもある組織は大統領ならびに大統領候補者らと一体となるべきだが、党の主流派は、トランプを異端者、余所者として歓迎しなかった。

それが選挙資金の配分でも明確な問題となって、トランプ陣営は党組織とは別の政治資金団体を設立してきた。

3月5日のスーパーチューズディを前にして、トランプの独走がみえてきた。

デサンティス(フロリダ州知事)が共和党全国委員会委員長を批判しはじめると、ラムスワニが合流し、「2018,2020,2022年と、あれほど共和党が優位にありながら、『赤い波』を起こせなかった。彼女は共和党のガンだ」と批判し、トランプ前大統領自身は「新委員長にはミカエル・ワットレー(サウス・カロライナ共和党委員会委員長)がふさわしい」とすでに2月12日に表明していた。

ワットレーとララ・トランプ(トランプの息子の嫁)の「共同委員長体制」で、本番選挙に臨み、党組織を立て直すとしている。

退任するロナ・ロムニー・マクダニエル女史は、テキサス州オースチン生まれ、ロムニー一家。祖父はミシガン州知事、ミット・ロムニー(前マサチューセッツ州知事、上院議員。トランプ批判組の有力議員だが、秋の上院選には不出馬)は叔父にあたる。

 ミット・ロムニーは2012年にオバマ再選阻止に挑んだ共和党大統領候補、2016年には予備選段階でトランプを猛烈に批判していた。

 ともかく共和党の集票マシン、本格的に動き出すことになる。

     ◎◎み○☆や◎☆ざ○☆き◎☆◎ま○☆さ◎☆ひ◎◎ろ○☆  』