スウェーデンのNATO加盟、ハンガリー26日にも承認へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR233TB0T20C24A2000000/
『【ブリュッセル=辻隆史】スウェーデンのクリステション首相は23日、ハンガリーのオルバン首相とブダペストで会談した。スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡り協議した。ハンガリー議会は26日にも加盟を承認する見通し。承認すれば、スウェーデンの加盟が確定する。
スウェーデンは2022年、ロシアのウクライナ侵攻を受けNATOに加盟申請した。新規加盟には全加盟国の承認が必要だが、ハンガリーだけ…
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『新規加盟には全加盟国の承認が必要だが、ハンガリーだけが手続きを済ませていない。オルバン氏は承認の前提として、両国の信頼関係が必要だとの立場を示していた。
両首脳は23日の記者会見で、ハンガリーがスウェーデン製のグリペン戦闘機4機を購入することで合意したと発表した。ロイター通信によると、オルバン氏はクリステション氏との「信頼関係を回復させることができた」と述べた。
今回の戦闘機の購入合意には、両国の安全保障関係の強化を演出し、ハンガリー議会が、スウェーデンのNATO加盟を承認するための政治的な環境を整える狙いもあったとみられる。
オルバン氏は1月24日には、X(旧ツイッター)に「スウェーデンの加盟を支持する」と投稿し、議会に速やかに承認手続きを終えるよう求める意向を示していた。
オルバン氏は権威主義的な政治手法で知られ、最近は欧州連合(EU)やNATO内で重要な決定を阻む場面が目立つ。
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