ウクライナ侵攻2年
戦闘長期化 すり減る兵力・装備
https://www.nikkei.com/telling/DGXZTS00009250Z10C24A2000000/
『2024年2月24日 5:00
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めてから24日で2年となった。ウクライナは2023年6月からの反転攻勢で期待した成果をあげられず、戦況の膠着状態が続いている。終わらない戦闘で死傷者が増え続ける中、欧米諸国の関心は緊迫する中東情勢に向きはじめ、ウクライナ支援の先細りが重大な懸念となっている。
戦況膠着、膨れる軍事費
この2年間、ロシア、ウクライナ両国とも多くの兵器や兵士を投入してきた。ウクライナは軍事費を急増させて兵器の近代化を進め、ロシアは国家予算の3割を軍事費につぎ込んだ。ウクライナが23年6月に始めた反転攻勢は期待した成果をあげず、双方が兵力や装備を失った。
英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が13日公表した軍事情勢の報告書「ミリタリー・バランス」によると、米欧の支援を受けるウクライナの軍事費は23年に前年比8.7倍の308億ドル(約4兆6000億円)に増えた。世界13位となり、経済規模と不釣り合いに軍事費が膨らんだ。
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