タルナフスキー准将、アウディーイウカ撤退時に多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった

タルナフスキー准将、アウディーイウカ撤退時に多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/brigadier-general-tarnavsky-a-large-number-of-ukrainian-soldiers-were-taken-prisoner-during-the-evacuation-of-audiiivka/

『ウクライナ人が運営するDEEP STATEは17日「コークス工場を含むアウディーイウカ全体がロシア軍の支配地域になった」と報告、タブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将も「アウディーイウカからの撤退時に多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった」と明かした。

参考:Мапу оновлено!
参考:При выходе из Авдеевки некоторое количество бойцов попало в плен, – Тарнавский

市内からは「捕虜になったウクライナ兵士」や「路地に横たわるウクライナ兵士の遺体」の様子が報告されている

ウクライナ人が運営するDEEP STATEは17日に更新した戦況マップの中で「コークス工場を含むアウディーイウカ全体がロシア軍の支配地域になった」と報告、視覚的にもロシア軍がコークス工場=Ⓐで国旗を掲げる様子、アウディーイウカ駅=Ⓑで国旗を掲げる様子、アウディーイウカ市議会=Ⓒで国旗を掲げる様子、第9地区のカルチャーセンター=Ⓓで軍旗(?)を掲げる様子が確認されている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

タブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将は17日「アウディーイウカからの撤退は『様々なシナリオ』と『作戦状況の変化』を考慮した計画に基づいて実施されたが、敵の優勢な圧力を受けて多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった」と明かし、掃討戦に移行したアウディーイウカ市内からは「捕虜になったウクライナ兵士」や「路地に横たわるウクライナ兵士の遺体」の様子も報告されている。

アウディーイウカ市内には「3,000人~5,000人のウクライナ軍兵士が存在した」という指摘があり、わざわざタルナフスキー准将が「多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった」と予防線を貼るくらいなので、撤退できなかった兵士の数は「四桁に届きそうな三桁後半」なのかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:Кирилл Фёдоров / Война История Оружие
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 75  』


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2024年 2月 17日

返信 引用 

予想はしていたが、
地図の支配地域の変わりように愕然とする
36

    拓也さん
    2024年 2月 17日
    返信 引用 

規模こそ異なりますが、ここまで短期間に地図が塗り変わるのは2022年のハルキウ反攻以来ですかね…。 戦線が固まった2023年以降では異例の事態ですね。 加えて、バフムト攻防戦が比較的段階的に後退出来ていた為にアウディ一イウカの瓦解ぶりが際立ちます。
20
        NHG
        2024年 2月 18日
        返信 引用 

    規模が違いすぎますよ
    ハルキウは80か90kmが1週間足らずで塗り替わったので、現時点ではハルキウと比べられるものではないです
    15
            歴史と貧困
            2024年 2月 18日
            返信 引用 

        いえ、状況はハリコフよりも数段悪いです。
        ロシア軍のハリコフ撤退時は2022年の9月。兵力密度の薄さを実感したからこそ同じ月に30万人の予備役召集に踏み切り、自国で砲弾や兵器を増産可能なため国内の兵器製造を引き上げた。

        つまり、兵力・砲弾・弾薬・資金のあらゆる面で、増強する余力があり、実際にその後ドンバスに展開するロシア軍の数は増え続け、ウクライナ軍との兵力、砲弾差などは開く一方となった。

        対してアウディーイウカのウクライナ軍は、予備兵力・砲弾・弾薬が枯渇し、米国の支援は決まる気配がない(下院が28日まで休会に入ったため、3月までは確実にない)。そもそも既に反転攻勢に失敗しており、ゼレンスキーへの信頼度は6割にまで低下、ザルジニー総司令官は解任、動員は進んでいない。

        余力がないウクライナ軍は、ここからロシアがやったような増強策を自力で出来ず、唯一可能なアメリカが支援する気がない(欧州だけでは現状維持すら厳しい)。状況が八方塞がりとなっており、詰んでいます。

        極めつけに、よりにもよってアメリカの支援の鍵は下院で優勢の共和党=トランプが握っている。
        42
                NHG
                2024年 2月 18日
                返信 引用 

            私は楽観視はしてませんよ?
            このアウディーイウカ陥落からコークス工場撤退までの地図の塗り替わり自体はヘルソンのようなスケールじゃないって言ってるだけ
            16
                Artillery
                2024年 2月 18日
                返信 引用 

            状況については同意しますが、ツリーの文脈的にそういう話はしてないのでは
            16
                    
                2024年 2月 18日
                返信 引用 

            話が長いのには目を瞑るとしても毎回噛み合ってなさすぎです。
            20
        ゆj
        2024年 2月 18日
        返信 引用 

    出た。地図の縮尺が見れない人だ。おまけに期間すら把握できていない。そもそもこの期間でこの規模の支配領域の変化は、2023年以降でもバフムトの例がある。
    「規模こそ異なりますが」って、地図なんだから規模=縮尺が違えば塗り替わりはいくらでも発生し得るでしょう。戦線全体図でも明確に確認できるハルキウ反攻や、ヘルソン撤退時の支配領域の変化とはとても比較にならない。
    12