米副大統領、「NATO関与継続」 トランプ氏を念頭
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16D3W0W4A210C2000000/
『【ミュンヘン=辻隆史】米国のハリス副大統領は16日、ミュンヘン安全保障会議で演説し、北大西洋条約機構(NATO)に関与し続ける方針を強調した。トランプ前米大統領は加盟国の防衛義務を順守しない可能性に言及した。ハリス氏は孤立主義は米国の利益にならないとの立場を示し、米欧の結束を改めて訴えた。
ミュンヘン安保会議は16〜18日の日程で開かれ、世界各国の首脳や外相らが外交・安全保障問題を話し合う。同会…
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『同会議には米国からブリンケン国務長官も出席した。
ハリス氏は「世界のなかの米国」と題した会合で演説した。「NATOは世界の安全のための我々の中心的な取り組みだ。米国の関与は強固であり続ける」と述べた。欧州各国の首脳らの前で米国が同地域を支援し続けると明言し、欧州に漂う不安の払拭に努めた。
ハリス氏は「もし米国が内向きになれば、外からの脅威を打ち負かせない。孤立すれば脅威は増大する」と警鐘を鳴らした。前大統領を念頭に、孤立主義は「危険であり、近視眼的だ」とも批判した。
米国がNATOへの関与を含めて国際的に協調するのは「慈善ではなく、戦略的利益となるからだ」と説明した。
NATOはその根幹である北大西洋条約第5条で、1つの加盟国への攻撃をNATO全体への攻撃とみなす。前大統領は自国の防衛費を国内総生産(GDP)比2%以上にする目標が未達の加盟国を念頭に「ロシアが望むことを何でもするよう促す」などと主張していた。
ハリス氏はウクライナ侵攻を続けるロシアに関し、これまでに「30万人以上の死傷者を出している」と明言。ウクライナの反攻や防衛に向けてさらなる援助を促した。
NATOのストルテンベルグ事務総長も同日、ミュンヘンで記者会見した。2年にわたるウクライナの戦いは「欧州と北米からの軍事的、経済的支援によって成り立っている」と語った。欧州と米国がともに防衛産業の基盤を強化し、長期的に手助けできる環境を整えるべきだと話した。
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