バイデン氏「プーチンに責任」 ナワリヌイ氏死亡で演説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1702R0X10C24A2000000/
『【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は16日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が収監先の刑務所で死亡したのを受けてホワイトハウスで演説した。「ナワリヌイ氏の死はプーチン(ロシア大統領)に責任がある」と断言した。
暗殺されたかどうかと問われ「何が起きたかは正確にはわからないが、プーチンらがやったことの結果であるのは間違いない」と表明した。ロシアへの対抗措置について「多くの選択肢を…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『ロシアへの対抗措置について「多くの選択肢を検討している」と述べた。
ナワリヌイ氏は強権的なプーチン体制が続くロシアで民主化を唱える反政権デモを率い、近年はロシアの獄中からウクライナ侵攻への批判やプーチン政権の不正を訴えていた。
バイデン氏はナワリヌイ氏を「プーチン政権の汚職や暴力、あらゆる悪事に勇敢に立ち向かった。それに対してプーチンは彼を毒殺しようとし、でっち上げの罪で起訴した」と語った。
今回の反体制派指導者の死去は「プーチンの蛮行をさらに証明するものだ」と指摘。ロシアが続けるウクライナ侵攻を挙げ「他国の市民を標的にするだけでなく、自国民にもひどい罪を犯す」と強調した。
米連邦議会上院は13日、ウクライナへの追加予算を含む総額953億ドルの緊急予算案を可決した。一方、下院は多数派を握る野党・共和党トップのジョンソン議長が反対姿勢を崩しておらず、成立のメドは立っていない。
バイデン氏は「歴史は下院を見ている。この重要な局面でのウクライナ支援の失敗は決して忘れ去られることはない。歴史の1ページに残るだろう」と語り、下院に早期承認を迫った。
北大西洋条約機構(NATO)の防衛義務を順守しない可能性に言及したトランプ前米大統領を非難した。「我々全員が前大統領の危険な発言を拒否すべきだ」と提起。「私が大統領である限り米国はNATOの同盟国との神聖な約束を守る」と唱えた。
【関連記事】
・ロシアで続く不審死 ナワリヌイ氏死亡、選挙前に排除か
・ナワリヌイ氏死亡「プーチン政権に責任」 各国が非難
・ロシア反体制派ナワリヌイ氏、収監先で死亡 当局 』