ウクライナ国防省情報総局、黒海艦隊の大型揚陸艦をMAGURA V5で破壊
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/intelligence-directorate-of-the-ministry-of-defense-of-ukraine-destroys-a-large-landing-ship-of-the-black-sea-fleet-with-magura-v5/
『2024.02.14
Ukrainska Pravdaは14日、関係筋の話を引用して「ウクライナ国防省情報総局(GUR)のドローンが黒海艦隊の大型揚陸艦シーザー・クニコフを撃沈した」と報じていたが、GURも「MAGURA V5の攻撃でシーザー・クニコフを破壊した」と発表した。
参考:“Magura” знищила “цезаря” ― розвідники потопили великий десантний корабель чф рф
ミサイル艇イヴァノヴェツの攻撃にも使用したMAGURA V5で大型揚陸艦シーザー・クニコフを撃沈
Telegram上に14日朝「クリミア沖(アルプカからカツィヴェリまでの海域)で何かが燃えている」「その周囲を2機のMi-8が飛んでいる」「大きな爆発音が聞こえた(シメイス村)」といった報告が登場、Ukrainska Pravdaも関係筋の話を引用して「ウクライナ国防省情報総局(GUR)のドローンが黒海艦隊の大型揚陸艦シーザー・クニコフを撃沈した」と報じていたが、GURもシーザー・クニコフ破壊を正式に発表した。
GURは午前10時頃「他の国軍と協力して情報総局は黒海艦隊の大型揚陸艦シーザー・クニコフを破壊した」「この任務はグループ13の特殊部隊によって実行された」「クリミア・アルプカ付近でMAGURA V5の攻撃を受けたシーザー・クニコフは左舷に致命的な穴があいて沈没した」「敵の救助活動も失敗に終わった」と発表。
MAGURA V5はミサイル艇イヴァノヴェツ(タランタル型コルベット)の攻撃にも使用した無人水上艇で、米ディフェンスメディアのThe War Zoneは「ウクライナが開発したMAGURA V5の航続距離は450海里、巡航速度は22ノット、ウォータージェット推進によって最大42ノットまで速度を上げることでき、中継器を搭載した航空機(無人機)やSATCOMとの通信に対応している」「海面から0.5mの高さしかないため非常に発見しずらい」と指摘したことがある。
追記:他の国軍とは「海外の軍事組織」という意味ではなく「ウクライナ海軍」や「ウクライナ特殊作戦軍」などのこと指している。
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※アイキャッチ画像の出典:Головне управління розвідки МО України
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 31 』
『 理想はこの翼では届かない
2024年 2月 14日
返信 引用
日本海ですら波が荒れるのに、このサイズの自爆ドローンが安定運用できるかは極めて疑問です
波が1~2mの少し荒れそうかな程度の状況でも転覆するとしか思えません
日本が警戒または運用するなら、半潜水艇のような自爆ドローンになると思いますが、通信制御と航行速度が課題になります
11
coke
2024年 2月 15日
返信 引用
現状では、サイズ的に航続距離も短く、無線誘導が必要ということで、外洋で単独の運用ではなく、沿岸かもしくは母船から発進・空中のドローンを経由して無線誘導とのことなので、仮に狙われるとすれば、瀬戸内海とか?ならば、波も比較的穏やかでしょう。
そういえば、自衛隊の揚陸艦(?)もかつてプレジャーボートによる攻撃を受けたことがあります。』
『 匿名
2024年 2月 14日
返信 引用
記事内容によればドローン航空機も中継に利用した無線誘導艇。
自律による高度な最終誘導まではやってないようなので露側はジャミングすら出来てない。
それと海面から0.5mの高さしかないとありますが、南米の麻薬密輸半沈艇相手で哨戒はできてるはずなので、前回同様に露艦艇の対応力の無さに対し、同様の物を米艦艇に期待するのはどうかと自分は思いますが…。
5
6ug3j
2024年 2月 15日
返信 引用
麻薬密輸用潜水艇は全長12m~24mで速度は時速11km程度ですが、MAGURA V5は全長5.5mで巡航速度は時速41kmです(最高速度は時速78km)。
米軍も自爆用小型ボートの接近を許してイージス艦が大破したことがありますし、今のアメリカ軍でも対応は難しいのではないでしょうか。
8
paxai
2024年 2月 15日
返信 引用
2019年沿岸警備隊は、麻薬を満載した半潜水艇を推定11%しか捕獲していない。
米海軍は分からないけど沿岸警備隊は壊滅させられそう。
1 』
『 paxai
2024年 2月 14日
返信 引用
他の国軍の協力を本当の意味で使っても実際はそっちの方が適切じゃないかなあと。
黒海にはグロバールホークとかがビュンビュン飛んでるし。
8
T.T
2024年 2月 14日
返信 引用
それなんですよね。ウクライナ軍は、ロシア軍が手を出せないNATOのAWACS・偵察機・レーダーサイト・衛星、手を出されても文句言えない義勇参戦してる特殊部隊等からの情報をフルに使って作戦出来る事実上のNATO軍であると矢野氏が開戦当初指摘していましたっけ。戦場の霧の濃さではロシア側の方が不利を背負ってるハンデ戦なんですよね。
16 』