ドイツ首相「無責任で危険」 NATO巡るトランプ氏発言

ドイツ首相「無責任で危険」 NATO巡るトランプ氏発言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR123I30S4A210C2000000/

『【ベルリン=南毅郎】ドイツのショルツ首相は12日の記者会見で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛義務を疑問視したトランプ前米大統領の発言を念頭に「無責任で危険なことだ」と批判した。「誰も欧州の安全保障をもてあそんだり、駆け引きに使ったりしてはならない」と訴えた。

ベルリンを訪問したポーランドのトゥスク首相との共同記者会見で語った。ショルツ氏は「ポーランドの安全保障は我々の安全保障だ」と述べ…

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『トランプ氏を名指しで批判こそしなかったものの、NATO加盟国の防衛義務の相対化は「ただロシアに資するだけだ」と懸念を示した。

NATOは北大西洋条約第5条で加盟国への攻撃をNATO全体への攻撃とみなし、防衛義務を負う。トランプ氏は自国の国防費を国内総生産(GDP)比2%以上にする目標が未達の加盟国を念頭に「ロシアが望むことを何でもするよう奨励する」と発言し、同盟国に波紋を広げている。

ドイツは2024年にも国防費のGDP比2%目標を達成する方針だ。23年に策定した初の国家安全保障戦略では国防費を数年平均でGDP比2%に引き上げると明記した。』

『多様な観点からニュースを考える
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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分析・考察 トランプが常識を無視する人であるというのは誰でもわかることである。しかし、問題はアメリカにはトランプを制する人が現れてこないのが問題である。バイデンはトランプと比較して、明らかに団栗の背比べである。アメリカはビジネスの天才を輩出しているが、優れた政治家が現れないのはなぜだろうか。一つは時代的背景。もう一つは中所得層家庭の教育の問題。当面はアメリカの国力の低下によって国際情勢は安定しない可能性が高い

2024年2月13日 7:30いいね
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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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分析・考察 ブルトン欧州委員(域内市場担当)は1月9日の討論会で、20年1月のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)に出席したトランプ米大統領(当時)がフォンデアライエン欧州委員長に対し「われわれは欧州が攻撃されても決して助けに来ないし、支援もしない」「NATOは死んだ。われわれはNATOから離脱する」と述べたことを明らかにした。

今回問題になっているトランプ発言は、国防費をGDP比2%以上にする加盟国の目標と関連したもので、費用負担をしっかりやらないと米国は守ってやらないぞという一種の脅しなのだが、いずれにせよ「おカネ」にやたらこだわるビジネスマン的政治家としてのトランプ氏の性格が浮き彫りになっている。

2024年2月13日 7:35』