アウディーイウカのウクライナ軍は危機的状況、街が南北に分断される寸前

アウディーイウカのウクライナ軍は危機的状況、街が南北に分断される寸前
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-ukrainian-army-in-audi-ivka-is-in-a-critical-situation-the-city-is-on-the-verge-of-being-divided-into-north-and-south/#comment_headline

『2024.02.11

ウクライナ人が運営するDEEP STATEは11日「アウディーイウカ北東部に侵入したロシア軍が線路を渡って北西部に足場を築いた」と報告、ロシア軍は市内の幹線道路を分断する寸前で、南部を守るウクライナ軍部隊は退路を断たれる可能性が高い。

参考:Мапу оновлено!
アウディーイウカ南部を守っているウクライナ軍部隊は今直ぐ撤退を開始しないと退路を断たれるかもしれない

タブリア作戦軍のリホワ報道官は「アウディーイウカ北部における敵の意図はコークス工場と採石場(ピソチヌイ・カールヤー湖)の間に侵入してウクライナ軍を南北に分断することだ」と指摘、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも10日「ロシア軍はピソチヌイ・カールヤー湖とペルボマイスカ通りの間で支配地域を拡大させた」「この方向のグレーゾーンはドネツキービーチまで拡大した」「ロシア軍は線路沿いで支配地域を拡大出来ていない」と報告していた。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ロシア軍は10日時点でアウディーイウカ北東部から線路を越えて足場を築けていなかったものの、DEEP STATEは11日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍が北西部に足場を築いた」と報告。

10日と11日の戦況マップを見比べても分かる通り、DEEP STATEが認めたロシア軍の前進範囲は非常に顕著で、アウディーイウカ南部を守っているウクライナ軍部隊は今直ぐ撤退を開始しないと退路を断たれるかもしれない。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

市内北東部ではシェスタコワ通りに向けてペルボマイスカ通り、ネザレジノスティ通り、サプロノバ通り、レジ・ウクライナキー通り、ドネツカ通り、シスチャコワ通りの全てでロシア軍が支配地域を広げ、この方向のグレーゾーンはアウディーイウカ駅や公園といった市内中心に達している。

さらに市内北西部でもロシア軍は明確な足場を確保、ロシア軍の前進方向の1つに挙げられていた運送会社もグレーゾーンに入っており、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍が市内の物流ルートであるインダストリアル・プロスペクト通りに到達するとウクライナ軍の状況は急速に悪化するだろう」と指摘していたが、市内北西部の足場からインダストリアル・プロスペクト通りまでの距離は300m以下だ。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ロシア軍が支配するアウディーイウカ市内の面積は20%前後に過ぎず、コークス工場の後方は広く確保されているものの、インダストリアル・プロスペクト通りを遮断されるとアウディーイウカ南部へのアクセスが絶望的になり、アウディーイウカ市内の北西部に侵入したロシア軍、もしくはシェベルネとアウディーイウカのラインに迫るロシア軍を押し返す見込みがないなら、ウクライナ軍はアウディーイウカ南部を放棄して今直ぐ撤退を開始すべきだ。

もしアウディーイウカ南部を守るウクライナ軍部隊が包囲され降伏する羽目になればマリウポリの二の舞いになるため、それだけは避けなければならない。

追記:DEEP STATEは「ペルヴォマイズケ方向でもロシア軍が前進した」と報告し、ロシア軍はペルヴォマイズケの中心部に手が届く位置まで到達している。

関連記事:ロシア軍がバフムートで攻勢再開、アウディーイウカも危機的状況が続く
関連記事:アウディーイウカ市街戦、市内北東部に侵入したロシア軍が足場を拡大
関連記事:アウディーイウカの戦い、兵站ルート遮断まであと1kmの位置にロシア軍が前進
関連記事:ロシア軍はアウディーイウカ市内の線路を越え、ウクライナ軍は何もかもが不足
関連記事:アウディーイウカの戦い、街に通じる道路が砲撃を受けて困難な状況
関連記事:ウクライナメディア、アウディーイウカの危機は第2防衛ラインの欠如が原因
関連記事:アウディーイウカの戦い、ウクライナ軍は2ヶ月ぶりに兵力補充を受ける
関連記事:アウディーイウカの戦い、ロシア軍が防衛ラインを突破して市内に侵入
関連記事:アウディーイウカは危機的状況、北東市内に侵入したロシア軍が足場を築く

※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
シェアする
ツイートする
Twitter で Follow grandfleet_info

Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 

投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 124  』

『 gepard
2024年 2月 11日

返信 引用 

アウディーイウカのウ軍にとってほぼ詰みの状態だ。鉄道駅方面の確保も一部のロシア側情報源は主張しており、これも確認されれば作戦包囲が事実上完了したことになる。
ロ軍は”半日に100発”という信じられない量の滑空爆弾と、猛烈な砲撃を残った街区に加えており、瓦礫となった廃墟を元ワグネルの強襲部隊が掃討するやり方で前進を続けている。

リマンの戦いのロ軍やバフムト最終局面のウ軍の反撃などこの戦争のパターン上、撤退をカバーするための反撃が今後数日から2週間程度の間に開始されると見ている。

しかしそれまでに上層部が”どこかにあるはずの70万人”を見つけられるかは不明だ。予備隊不足を解決できなければ崩壊を見ることになるだろう。
31

    名無し
    2024年 2月 11日
    返信 引用 

トンネルはどの程度あるんだろう。
第1次世界大戦では、塹壕戦もあったけど、坑道戦(トンネル戦?)があった。
ガザでもトンネルで補給した。

2014年から拠点だったので、トンネルがあると思っている。
なければウクライナ軍は無能すぎる。
5
         
        2024年 2月 11日
        返信 引用 

    民兵と違って重装備を持つ現代の正規軍機械化部隊の兵站をトンネル使って人力で賄うことは不可能だと思いますよ。
    1日当たり数百トンの物資を搬入しなければならないので。
    18
            名無し
            2024年 2月 11日
            返信 引用 

        トンネル2本で、トロッコを使えば、人力でもかなり運べる。
        昔は炭鉱夫がやっていたけど。現代人でもできると思う。

        時間は十分あった。ドンバスは炭鉱地帯なので人材と機材は入手可能だと思う。

        砲弾とドローン食料は運べる。小型の兵器なら解体して運べるかも。
        2
                名無し
                2024年 2月 11日
                返信 引用 

            ロシア軍が来るのが分かっていたにも関わらず、我が軍はアウディーイウカに塹壕すら掘ってないと身内から苦言を呈されていたのに、トンネルなんて掘ってるんですかね?
            43 』