ゼレンスキー氏、軍トップを更迭 対ロシア戦に悪影響も

ゼレンスキー氏、軍トップを更迭 対ロシア戦に悪影響も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR01D5J0R00C24A2000000/

『【ウィーン=田中孝幸】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、軍部隊のトップであるザルジニー総司令官の解任を発表した。後任にシルスキー陸軍司令官を充てる人事も決めた。国民的人気があるザルジニー氏の更迭で、同国に侵攻中のロシア軍との戦闘にも影響が出るのは必至だ。

ザルジニー氏は2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を開始して以来、首都キーウの防衛戦や南部地域の奪回戦などで多くの功績をあげてきた。ただ…

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『ただ、23年6月に始めた領土奪回の反攻作戦が失敗に終わる中、ゼレンスキー氏との確執が度々伝えられていた。』

『人気があるザルジニー氏は次期大統領選の再選を目指すゼレンスキー氏にとって脅威となっているとの見方も出ていた。同氏の政敵がザルジニー氏への接近を図るなど、政治的要因も解任の一因になったとみられる。ただ、すでに低下傾向にあるゼレンスキー政権の支持率の急落を招く可能性がある。

戦争中に厳しい戦闘を強いられている側が総司令官を代えるのは異例で、前線の将兵の士気にも悪影響を及ぼすのは必至だ。後ろ盾として支えてきた米国や欧州各国も懸念を強めてきた。今後の米欧のウクライナへの支援論議への影響も避けられない。』