「カンボジアの民主主義後退」 野党党首、中国の関与指摘
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB02A530S4A200C2000000/
『来日したカンボジアの有力野党「キャンドルライト党」のワンノル党首は5日、同国の「民主主義が後退している」と述べた。2023年8月に発足したフン・マネット政権と密接な関係を築く中国に加え、明確な干渉を避ける日本を含む国際社会への不満を訴えた。
都内で日本経済新聞の取材に応じた。キャンドルライト党は22年、地方選に相当するコミューン評議会選挙で2割超の得票を獲得した。
だがその後、フン・マネット氏の…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『だがその後、フン・マネット氏の父、フン・セン首相(当時)が率いる与党「カンボジア人民党」による弾圧を受けた。23年7月の国民議会選挙(下院選)では、実質的に人民党の支配下にある国家選挙委員会の判断で参加が拒否された。
ワンノル氏はフン・マネット氏について「父(のフン・セン氏)よりも(締め付けが)強くなっている」と述べた。野党党員の逮捕など、弾圧がさらに強まっているとの認識を示した。』
『要因の一つとして挙げたのが、中国の関与だ。同国は広域経済圏構想「一帯一路」の拡大に向け、カンボジアへの投資や援助を続けている。ワンノル氏は「(人民党側が)中国に支援されていなければ、カンボジアの民主化は危機的な状況に陥っていなかっただろう」と指摘した。』
『中国の投資を巡っては、過剰な債務を負わせ、返済が滞ればインフラの使用権を得る「債務のワナ」問題が近隣国などでくすぶる。ワンノル氏は「(中国は)カンボジアに対して無条件で融資をするが、その裏では非常に高い利子を請求している」と警鐘を鳴らした。
国際社会では、米国や欧州連合(EU)などがカンボジア政府関係者を標的とした制裁を実施している。ワンノル氏はこうした対応が「不十分だ」と強調した。日本をはじめとした国際社会全体は「(選挙結果を巡る)非難はするが、目に見える行動はしない」と述べた。』