多国籍金融企業の香港支社の一社員が、リモート会議に呼び出された。
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『Heather Chen and Kathleen Magramo 記者による2024-2-4記事「Finance worker pays out $25 million after video call with deepfake ‘chief financial officer’」。
多国籍金融企業の香港支社の一社員が、リモート会議に呼び出された。世界各地の支社の幹部社員らしい多数の面子が、分割画面の中に、居並んでいた。
その会議をリードしていたロンドン本社の「主任金融重役」氏が、会議と前後して、eメールで、2億香港ドル(=2560万米ドル)の送金をするように、香港の社員に指示を与えてきた。社員は最初は疑っていたのだが、このTV会議に参加したことで、信用した。
だが、じつはこのテレビ画面の面々、ひとりのこらず、AIが創ったディープフェイク人物であった。
この社員はあらためて企業の本部に問い合わせており、そこで、嵌められたことを悟ったという。
香港警察によると、この他にも、IDカードを盗んだ組織が、そのカードの顔写真から、ディープフェイクのAI画像を生成してさらなる稼ぎを働く例が増加中だという。 』