米民主はなぜ「バイデン一択」か

米民主はなぜ「バイデン一択」か 党分断で敗北ジンクス
編集委員 永沢毅
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD313280R30C24A1000000/

『11月の米大統領選に向けた民主党の予備選が3日、南部サウスカロライナ州で本格的に始まる。党内には不人気のバイデン大統領に不満がくすぶるが、再選を阻む有力な対抗馬は見あたらない。強い挑戦者が現れると現職の大統領に打撃を与えてきたジンクスが背景にある。

ブティジェッジ運輸長官にニューサム・カリフォルニア州知事、ウィットマー・ミシガン州知事……民主党内には次世代の大統領候補と目される有望株が何人もいる…

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『米クラーク大のロバート・ボートライト教授によると、予備選で有力者が現職に挑戦すると党内の対立が先鋭化し、本選で敗れる結果をもたらしてきた事情がある。

敗北ジンクスの系譜

典型的なのは1976年のフォード大統領のケースだ。共和党候補の指名争いに知名度の高いレーガン元カリフォルニア州知事が名乗りをあげた。両氏は激戦を演じ、夏の共和党大会まで決着がずれ込む異例の展開をたどった。フォード氏は指名を得たものの、本選では民主党候補のカーター氏に敗北を喫した。

そのカーター氏は80年の民主党候補選びで、ケネディ大統領の弟で東部マサチューセッツ州上院議員だったエドワード・ケネディ氏の挑戦を受けた。ケネディ氏は民主党にとって大票田のカリフォルニア、ニューヨーク両州を制し、すべての予備選で得票数の4割近くを得る勢いをみせた。

フォード氏を破ったカーター氏も予備選が鬼門となった

ケネディ氏が夏の党大会でようやく敗北を認めたのを受けてカーター氏は党の指名を得たが、本選で共和党のレーガン氏に大敗した。

ブッシュ大統領(第41代)が再選をめざした92年の共和党候補選びでは、保守系評論家のパット・ブキャナン氏が一定の支持を集めた。本選では民主党のクリントン氏が勝利した。民主・共和を問わず、激しい予備選は現職にとって鬼門となってきた歴史がある。』