ロシア凍結資産、ウクライナ支援に充当へ EU首脳合意
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR01EWM0R00C24A2000000/
『【ブリュッセル=江渕智弘】欧州連合(EU)は1日開いた臨時の首脳会議で、制裁で凍結しているロシア中央銀行の資産をウクライナ支援に使う方針で一致した。資産が生む利子の活用を検討する。米欧で「支援疲れ」が広がるなか、資金源を確保する。
1日に合意した2024?27年の計500億ユーロ(約8兆円)のウクライナ支援の一部になる可能性がある。今後、執行機関である欧州委員会と制度設計を急ぐ。
欧米と日本が凍…
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『欧米と日本が凍結したロシア中銀の外貨準備はおよそ3000億ドル(約44兆円)。3分の2はEU域内にあり、その大部分はベルギーの決済機関ユーロクリアが管理する。
ロシア中銀の外貨準備は欧州諸国の国債などだ。凍結した国債のクーポン収入や満期償還でユーロクリアに現金が積み上がり、同機関は現金の再投資で利子を得ている。
ユーロクリアが1日発表した2023年通期決算によると、ロシア資産に由来するこうした利子収入が1年間で44億ユーロ発生した。22年の8億2100万ユーロと合わせると52億ユーロを超えた。市場金利の上昇が収入を押し上げている。
EUは1日の首脳会議の成果文書にユーロクリアを念頭に「ロシア中銀資産に由来する民間団体の臨時収入を使うことで潜在的な収入を確保することができる」と記した。 』
『利子であっても中銀資産に由来する以上、国際法に反しないかどうかは議論がある。ロシアが欧州企業のロシア国内の資産を接収するような報復に出る懸念もある。
主要7カ国(G7)は23年12月の首脳声明で、ウクライナが被った損害をロシアに賠償させるために「あらゆる可能な手段を模索する」と強調した。EUの合意を受けてG7も検討を進める。』