砂漠の前哨基地「タワー22」 ドローン攻撃で米兵3人死亡(AP通信)

砂漠の前哨基地「タワー22」 ドローン攻撃で米兵3人死亡(AP通信) – Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/49e30af26b96d7199253e1216cd2fe8071887eb9

『コロンビア特別区、1月30日 (AP) ― 中東ヨルダン北東部の砂漠に作られた米軍の前哨基地に対するドローン攻撃で、米兵3人が死亡、少なくとも34人が負傷した結果、それまで知られていなかったこの基地が、一躍国際社会の注目を浴びることになった。

 「タワー22」とよばれるこの前哨基地は、ヨルダンとシリア国境の非武装地帯沿いに位置し、東のイラクとの国境まではわずか10キロだ。

 ルクバンとよばれる一帯は広大な乾燥地帯で、2014年の「イスラム国」グループのいわゆるカリフ制の台頭により、シリア側に難民キャンプができた。

 最盛期には10万人以上が住んでいたが、過激派グループの侵入を懸念したヨルダンから入国を阻止されていた。こうした懸念は、ヨルダンの国境警備隊7人が死亡した2016年の自動車爆弾テロ事件から生まれた。

 砂漠のアウトポストは、ヨルダン国境を監視する前哨基地として設置されたが、2015年に米軍がシリアに進駐したあと、重要度が高まった。

 米陸軍と空軍の約350人が配備されているこの小さな施設には、米軍の工兵隊、航空部隊、補給部隊、警備部隊が駐屯しており、米軍がシリアにひそかに潜入、撤退するための隠れ家でもあった。

 「タワー22」から北に約20キロ離れたシリアのアル・タンフには、米軍基地があり、この基地はイラクのバグダッドとシリアのダマスカスを結ぶ重要な高速道路沿いに位置しており、イランからの武器輸送路でもある。

 米軍は長年、イラクをはじめイスラエル、ヨルダン川西岸地区、サウジアラビア、シリアと国境を接するヨルダンを中東の基点としてきており、各地の基地に約3000人の部隊が駐留している。

(日本語翻訳・編集 アフロ)』