プー之介が今やっていることは、1935年のムソリーニになぞらえるのが正確だ。
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『Dean D. LaGattuta 記者による2024-1-29記事「Putin Isn’t Hitler, He’s Mussolini――and Ukraine Is His Abyssinia」。
プー之介が今やっていることは、1935年のムソリーニになぞらえるのが正確だ。イタリアがその年、アビシニア(今のエチオピア)を侵略し、英仏はそれを放置することにした。
1934~1935に、英国は、ムソリーニの侵略的な政策に目をつぶるべきではなかった。が、当時の英政府は、イタリアは「対独」の潜在的な同盟者になると期待していて、アビシニア侵略を目こぼしするのである。
フランスも同様で、ドイツの脅威を抱えていたがために、ムソリーニがアビシニアの主権を侵害しているのを黙認した。
これは全く没義道な話だった。アビシニアは独立国であり、1923年に国際聯盟に加盟している。連盟規約の「アーティクル16」は、メンバー国に対して戦争を仕掛けた国々に対しては、全加盟国は一致して行動を起すと決めていたのだ。
しかし、英国もフランスも、アビシニアの防衛にはそれほど価値があると思わず、1935-10のイタリア軍による侵略を、仲裁によって終らせようとした。仲裁案は、アビシニア領の多くをイタリアに割譲させるというものだった。
英仏政府による、この水面下の動きが世間に漏れるや、聯盟加盟諸国は怒った。
聯盟の権威は失墜し、機能を停止し、1936-5にイタリア軍はアジスアベバに入城して、勝利を宣言した。
イタリアはエチオピアを侵略したのに、国際聯盟から何の罰も受けなかった。このいちぶしじゅうを、ヒトラーが見ていたのだった。
今日、米国がプー之介を罰しないとすれば、それは1935にムソリーニを甘やかした英国と同じように、世界史への悪影響がある。
ヒトラーがエチオピア戦争で英国政府がどうするかを観察していた如く、目下、中共は、ウクライナ戦争で米国政府がどこまでやるかを観察しているからだ。
米国はロシアに対してじきに譲歩すると判定されたなら、熊プーは台湾を侵略する。国際連合の権威など、どこにもなくなってしまう。 』