西アフリカ共同体を脱退 ニジェールなど3カ国
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB290S80Z20C24A1000000/

『【ナイロビ=共同】西アフリカ・ニジェールの軍事政権は28日、同国と隣国のマリ、ブルキナファソの計3カ国が、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)を脱退すると発表した。ニジェール軍政の報道官が国営テレビで共同声明を読み上げた。
ロイター通信などが伝えた。ECOWASは「交渉による解決策を見つける」との声明を出し、3カ国の引き留めを図っていく意向を示した。
3カ国は2020年以降、治安対策の失敗を理由に軍がそれぞれクーデターで政権を転覆。ECOWASは非民主的な政権交代を容認しないとして、早期の民政復帰を求めて圧力をかけてきた。3カ国の脱退で地域の緊張が高まる恐れがある。
共同声明は、イスラム過激派が台頭している3カ国一帯での対テロ作戦支援に、ECOWASが「失敗した」と非難した。治安対策強化を名目に3カ国の軍政はロシアへ接近し、先進7カ国(G7)との結び付きが強い地域大国ナイジェリアなどとの関係が悪化していた。』