「イランの指紋あちこち」 中東の軍事拠点に攻撃続発、アメリカ警戒

「イランの指紋あちこち」 中東の軍事拠点に攻撃続発、アメリカ警戒
https://www.asahi.com/articles/ASRBS75CWRBSUHBI01K.html

『2023年10月25日 13時00分

イランが支援する民兵組織が活動しているとされるシリアやイラクの米軍拠点にドローン(無人機)などの攻撃が相次ぎ、イランの関与を疑う米国が警戒を強めている。AP通信は24日、米国防総省がイスラエルに軍事顧問団を送ったとし、イランの関与が疑われる攻撃から中東各地の米軍要員を守ることも狙いだと報じた。イラン側の思惑がどこにあるのか、注目が集まっている。

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 APによると、軍事顧問団は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区に地上侵攻した場合に予想される市街戦について、民間人の犠牲を減らすための助言などをする。また、中東の米軍拠点に対するロケット弾やドローンを使った攻撃が過去1週間で6回以上あったといい、こうした攻撃から米軍を守る対策も講じるという。

 米国防総省によると、米軍拠点への攻撃は23日にも発生。シリア南部タンフの米軍駐留施設を攻撃したドローン2機を撃墜し、米軍の負傷者はいなかった。

 19日には、イランが支援するイエメンのシーア派系武装組織フーシが、イスラエルに向かう可能性のあるミサイルを発射したと国防総省が発表した。ミサイルは、紅海で活動する米駆逐艦が撃墜したという。

 ブリンケン国務長官は22日の米NBCのインタビューで、「イランの代理勢力による米軍への攻撃がエスカレートする可能性がある」と述べ、警戒心をあらわにした。米国防総省の高官も、23日に匿名で行った記者会見で、イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやシリア、イラクの民兵組織、フーシなどの活動が活発化しているとし、「イランの(関与を示す)『指紋』があちこちにある」と述べた。
国営テレビが報じた「包囲網」

 一連の米軍拠点への攻撃に関…

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