日増しに緊迫する中東情勢 親イラン組織がイラク駐留米軍攻撃

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:日増しに緊迫する中東情勢 親イラン組織がイラク駐留米軍攻撃
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5497456.html

『2024年1月 20日、イスラエルはシリアの首都ダマスカスでミサイル攻撃を行い、イラン革命防衛隊の隊員4人が死亡し、中にはシリアの情報活動部門の幹部が含まれていた。親シリア同盟の治安情報筋がロイターに明かした。

革命防衛隊は、イスラエルの空爆により軍事顧問4人が死亡したことを明かし、今後詳細を発表する予定だと述べた。標的となった建物はダマスカスで活動するイランの軍事顧問の住居だったという。

イスラエルからコメントは得られなかった。長年、イスラエルはシリアでイランと通じている標的に対し空爆作戦を行ってきた。

だが2024年10月7日、イランの支援を受けているガザのイスラム武装組織ハマスがイスラエルを攻撃したことから、イスラエルは致命的な報復、せん滅攻撃にシフトした。

4189391-1352080114-1シリア国営メディアは、ダマスカスのメゼ(メッゼ)地区Mezzeh、Damascus にある建物がイスラエルによるものとみられる攻撃を受けたと報道したが、詳しい情報はなかった。今回のメゼ地区への攻撃は、イラン革命防衛隊がイラク北部クルド人自治区(KRG:Kurdistan Regional Government)の首都アルビルArbil(Erbil)にある「イスラエルの情報機関の拠点」を攻撃したと発表した4日後に起きた。

シリア政府と主要な同盟国イランに近いグループネットワークに属する治安情報筋によると、この多層階の建物は、バッシャール・アル・アサド大統領が率いる政権を支援するイランの軍事顧問が使用していたが、「イスラエルの精密誘導ミサイル」によって大破した。

また、5人目の死者が出たが、現時点で国籍は特定できていないという。参照記事 過去ブログ:2021年11月トルコ軍へ投降するPKK女性兵士の映像 イラク:2月イラク米軍へロケット攻撃のシーア派乱立に米報復とNATO増強:

イラン外務省報道官のナセル・カナニ氏は、シリア政府の宿敵イスラエルによる「シリアの主権と領土保全に対する度重なる侵害と、挑発的な攻撃のエスカレート」を非難し、「イランは、今回のダマスカスへの攻撃に対し、適切なときに適切な場所で対応する権利がある」と述べた。 参照記事 

a64514e8米中央軍の発表によると、イランの支援を受ける武装勢力がアル・アサド空軍基地Al Asad airbaseを弾道ミサイルとロケット弾で1月20日に攻撃した。同基地は米軍を受け入れている。多数の米軍関係者が「外傷性脳損傷の検査を受けている」とされ、イラク兵の少なくとも1人が負傷したとされる。

この攻撃について、「イラクのイスラム抵抗運動 Islamic Resistance in Iraq」と名乗るグループが、実行を主張している。米シンクタンク「ワシントン近東政策研究所」によると、このグループは昨年後半に出現。イラクで活動するいくつかのイラン系武装集団で構成されているという。右図は、イランの覇権、支援先国家、地域。

inCollage_20200918_0825210521703271474867同グループ:左は最近、米軍に対し他の攻撃も実行したと主張している。

昨年10月にイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの間で紛争が勃発して以来、イランの代理勢力が、イラクとシリアの米軍関連施設をたびたび攻撃している。

米軍は1月20日、イエメン西部の大部分を支配する、イランが支援するイエメンの反政府武装勢力フーシ派に対し空爆を実施している。

フーシ派は、紅海Red seaで国際海運の船舶を繰り返しミサイル攻撃し、米軍は同盟国などと共に、これを食い止めようとしている。参照記事 英文記事 、、、、

これほど毎日のように国境をまたいだ紛争、事件が起きると、大げさでなく、世界はどうなってしまうのかと思わずにいられない。

日本は、「アラビア半島周辺海域、特に紅海における航行の権利と自由に対するフーシ派による継続的な妨害を非難する」と声明を出し、日本は航行の権利と自由を確保するために「責任を果たし」、必要な措置を講じるとともに、米国を含む関係諸国と引き続き緊密に協力していくと付け加えた。

日本は憲法によって攻撃的な軍事行動をとることを禁じられているが、軍事同盟国とは他の方法で協力している。参照記事 参考:サウジ外交は中東地域を再編しうる:イスラエルのジャーナリストがWEFで発言:』