“ハマスは今後何か月も戦える” 米紙が情報機関の分析伝える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240122/k10014329431000.html
『2024年1月22日 6時36分
パレスチナのガザ地区で続くイスラエルの軍事作戦をめぐり、アメリカの有力紙は、イスラム組織ハマスは今後何か月も戦えるというアメリカの情報機関の分析を報じました。アメリカなどが、停戦を目指す新たな枠組みを提案しているとも伝えていますが、事態の打開につながるのかは不透明です。
イスラエルは、21日もガザ地区南部のハンユニスなどで軍事作戦を行い、地区の保健当局は過去24時間で178人が死亡し、これまでの死者は2万5105人に上ったと発表しました。
こうした中、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は21日、アメリカの情報機関の分析として、▽ハマスが最大3万人いた戦闘員のうち、イスラエル軍の攻撃で失ったのは20%から30%で、▽1万1000人前後が負傷したものの、その多くは戦闘に復帰できるとする見方を報じました。
また、▽今後何か月も戦えるだけの弾薬の備蓄もあり、ハマスの耐久力を示しているとしています。
さらに「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、アメリカとエジプト、それにカタールの3か国が、停戦を目指す新たな枠組みを提案しているとも伝えています。
枠組みは90日間で、双方が戦闘を休止した上で、▽ハマス側が拘束している人質を民間人や兵士など3段階に分けて解放し、▽それに応じてイスラエルが収監しているパレスチナ人を釈放し、ガザ地区への支援物資を倍増させるとともに、軍を撤退させるとしています。
そして関係者の話として、この枠組みをめぐる交渉が、数日以内にエジプトの首都カイロで始まる見通しだと伝えていますが、事態の打開につながるのかは不透明です。』