米英連合がイエメンへ空爆続行 フーシをテロ再指定

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:米英連合がイエメンへ空爆続行 フーシをテロ再指定
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『米国は2024年1月12日夜、中東イエメンの反政府武装組織フーシHouthi military forceに対する新たな空爆を行った。

この前日11日には米国と英国がフーシの拠点28カ所を空爆。紅海Red seaの国際航路に向けた攻撃を行う能力を奪うことが目的だとしていた。

この空爆はカナダ、オーストラリア、バーレーン、オランダも支援した。

新たな空爆の範囲は、前夜のものと比較すると格段に小さい。当局者によると、最新の空爆は米国が単独で遂行し、標的はフーシの使用するレーダー施設だったという。
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これに先駆けフーシ;左は12日、対艦弾道ミサイル少なくとも1発を商船に向けて発射していた。

米統合参謀本部のダグラス・シムズ作戦部長はこの弾道ミサイルについて、「どの船舶にも命中しなかった」と説明した。

その後、アメリカは14日、イエメンのフーシ派支配地域から米軍艦に向けて発射されたミサイル1発を撃墜したと発表。一方のフーシ派は15日、イエメン沖のアデン湾Gulf of Adenで米企業所有の貨物船を弾道ミサイルで攻撃したと発表した。

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イエメンの武装組織フーシ派は2024年1月16日、同国沖の紅海で新たに船舶を攻撃したと発表した。

フーシ派のヤフヤ・サレア広報担当によると、ギリシャ企業が所有するマルタ船籍のばら積み貨物船「ゾグラフィア」The Greek-owned bulk carrier Zografiaにミサイルを「直撃」させたという。同船はヴェトナムからイスラエルに向けて航行中だった。積み荷はなく、被害は軽微だった。船員24人が乗っていたが、けが人はないとされる。

b77d987fフーシ派はイランの支援を受けている。だが、イランはフーシ派にミサイル技術を提供しているとの見方を否定している。

こうしたなか、米軍は16日、イエメンのフーシ派支配地域で新たな攻撃を実施。BBCがアメリカで提携する米CBSが当局者の話として伝えたところでは、発射準備が整っていた対艦弾道ミサイル4発を破壊した。

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アメリカは16日、フーシ派に運ばれる途中だったイランの新型兵器を海上で押収したと発表した。この作戦は5日前に実施したという。ヨットから弾道ミサイルや巡航ミサイルの部品が見つかり、弾頭や誘導装置もあった。また、防空装備の部品も押収した。米軍は初期の分析結果として、フーシ派がこれらと同種の兵器を、紅海での商船に対する攻撃で使っていたとみられるとした。

フーシ派は昨2023年11月から紅海などで商船を攻撃している。イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で軍事作戦を展開していることへの対応だと主張。イスラエルが所有・運航する船や、イスラエルの港に向かう船が攻撃対象だとしているが、標的にされた船の多くはイスラエルと無関係だ。

紅海はインド洋と地中海を結ぶ。海運会社の一部は、スエズ運河を経由するこのルートを避け、喜望峰を回ってヨーロッパに向かうと発表している。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、英石油大手シェルは16日、紅海経由のすべての出荷を無期限に停止した。

英石油大手BPは2023年12月18日、紅海でのタンカー運航を停止すると発表した。参照記事 英文記事 過去ブログ:2023年3月中国仲介でサウジ・イラン外交関係正常化?とイエメン:

SEI_186905728-1Who Are The Houthis?:

フーシ派はイスラム教シーア派の分派であるザイド派の武装組織で、イエメンで1990年代に結成された。

20年近くにわたりイエメン政府と内戦を繰り広げ、2014年に掌握した首都サヌアを含め、イエメンで広範な領域を実効支配する。

右は、2024年1月12日記事による、英米の緑のフーシ派地域への空爆地点とイエメンでの勢力分布。この図では、茶色の南部分離派独立組織「南部暫定評議会」(STC)が支配地を拡大し、白い地域は、イエメン政府軍、または暫定政府(ハディ暫定政権:Hadi)軍としている。グレー色は、地域部族に浸透したアルカイダ(「アラビア半島のアルカイダ」:AQAP)系とされている。

df095e55フーシ派と、シーア派の大国イランは、イスラム教スンニ派の盟主サウジアラビアとの対立という点で利害を共有する。イエメンではイランがフーシ派、サウジがイエメン政府をそれぞれ支援し、地域での影響力拡大を狙う両国による代理戦争の様相を呈している。

フーシ派とハマスは、イラン主導のネットワーク「抵抗の枢軸」のメンバーでもある。

抵抗の枢軸はイエメンやシリア、レバノン、ガザ、イラクのイスラム組織や政府で構成されている。

シーア派一色ではなく、ハマスのようにスンニ派の組織も含まれる。

イスラエルのすぐ北のレバノン南部で活動するシーア派組織ヒズボラも、抵抗の枢軸の一角を担う。

ヒズボラはイスラエルとハマスの今回の紛争勃発後、イスラエルを越境攻撃し、イスラエル軍もヒズボラの拠点を攻撃するなど応酬が続いている。

1694250226フーシ派はハマスへの連帯を示し、イスラエルに向けてミサイルも発射している。「米国に死を、イスラエルに死を”Death to America, death to Israel,”、ユダヤ教徒に呪いを、イスラムに勝利を」がフーシ派のスローガンだ。

フーシ派による商船などへの攻撃についてイランは関与を否定しているが、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は2023年12月7日、「イランが可能にしていると信じる十分な理由がある」と述べている。

ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の言葉を引き、「イランが銃を提供し、フーシ派が引き金を引く」という関係だとも説明した。

ドナルド・トランプ前政権はフーシ派を外国テロ組織に指定し、トランプが大統領を退任する前日に発効していたが、バイデン政権は「イエメン国民による食料や燃料といった必需品へのアクセスに甚大な影響」を及ぼしかねないとして、2021年に解除している。英文記事 
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だがアメリカ政府は2024年1月17日、親イラン武装組織フーシ派を「特別指定国際テロリスト」に再指定すると発表した。

アメリカは先週、フーシ派拠点への空爆に踏み切ったが、その後もフーシ派による船舶への攻撃は収まっておらず、さらに圧力を強める狙いがある。映像記事 』