ミャンマー「影の政府」、中国に連携姿勢 軍政をけん制

ミャンマー「影の政府」、中国に連携姿勢 軍政をけん制
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM021650S4A100C2000000/

『【ヤンゴン=渡辺禎央】2021年のクーデターでミャンマー政界を追われた議員らでつくる「挙国一致政府(NUG)」が対中国外交の方針を発表した。中国からの投資の促進や越境犯罪対策での連携を盛った。NUGはミャンマー軍事政権と接近の度を深める中国政府に表だって接触してこなかったが、軍政をけん制する狙いとみられる。

NUG外務省による1日付の声明の表題は「中国に対するNUGの立場」。10項目からなり、台…

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『10項目からなり、台湾が中国の一部という「一つの中国」の原則を支持する方針も明記した。

ミャンマーではこの2カ月あまりで国軍と少数民族武装勢力の衝突が激化し、中国が関係する資源設備や貿易に支障がでている。NUGの声明は、中国政府からの敵視をかわす狙いもありそうだ。

ミャンマー当局は中国の広域経済圏構想「一帯一路」のインフラ開発を軸に中国の官民と連携を強化している。

NUGの声明は中国との経済協力について「両国国民の利益を促進するため、中国の投資を保護する方策が取られる」とした。

NUGは民政下で当選し21年2月のクーデター後に国外などに逃れた議員らで構成。文民による「影の政府」として注視されるが、同年9月に武力闘争を宣言し、少数民族武装勢力や反軍組織との連携を通じミャンマー国軍へのゲリラ攻撃に関与している。

米国や英国は政府高官がNUG幹部と公然と面会するなど、ミャンマーの軍政以外の対話チャンネルとしてNUGを活用している。

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