田中龍作ジャーナル | ネタニヤフ首相の戦争は収拾がつかないフェーズに入った

田中龍作ジャーナル | ネタニヤフ首相の戦争は収拾がつかないフェーズに入った
https://tanakaryusaku.jp/2024/01/00030141

『2024年1月3日 06:42 Tweet

ヒズボラにとってディープでデリケートなエリアだ。『POLICE』もヒズボラ。=2015年、ベイルート・ダヒーヤ 撮影:田中龍作=

 イスラエル軍は2日、レバノンの首都ベイルートの南郊ダヒーヤをドローン爆撃し、ハマス幹部のサレハ・アル・アロウリ氏らを殺害した。

 BBCはしばらく蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。ハマスの幹部が殺されたからではない。ヒズボラの拠点があるダヒーヤがドローン爆撃されたからだ。

 ダヒーヤは田中も訪れたことがあるが、ISが自爆テロ攻撃を仕掛けてくるような場所である。ヒズボラにとってディープでデリケートな要衝なのである。

 ヒスボラの後ろ盾であるイランはメンツ丸潰れだ。4次にわたる中東戦争で負けたことのないイスラエル軍がただ一度敗北を喫した相手がヒズボラである(2006年レバノン戦争)。

 イスラエルとレバノンとの戦いは、国境沿いでジャブを打ち合う程度のものだった。それが今回は首都の奥深くまでドローンを飛ばしてヒズボラの拠点を爆撃したのである。戦争は新たなフェーズに入った。

 イスラエルはどこまで手を広げるつもりなのか。収拾がつかなくなった方が、汚職逃れを図るネタニヤフ首相の思うツボではあるが。

シリアでISと闘って戦士したヒズボラ兵士の遺影。=2015年、ベイルート・ダヒーヤ 撮影:田中龍作=

      ~終わり~ 』