“民主化30年”を迎える南アフリカ – キャッチ!世界のトップニュース – NHK
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『南アフリカは、アパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃され、全ての人種が参加する民主的な選挙が行われてから2024年で30年という節目の年を迎えます。かつてマンデラ氏が率いたANC(アフリカ民族会議)は、この間一貫して政権を担ってきましたが、汚職や内部対立が絶えません。別府正一郎キャスターの解説です。
(「キャッチ!世界のトップニュース」で12月5日に放送した内容です)
・マンデラ氏「全ての人種が平和的に共存する“虹の国”を打ち立てよう」
南アフリカは、もともとはイギリスの植民地で、かつてのアパルトヘイト(人種隔離政策)では、少数の白人が国を牛耳り、大多数の黒人を貧しい居住区に押し込めて支配するなど、人種差別と人権侵害が横行する体制でした。旧宗主国のイギリスも、女性初の首相となった当時のサッチャー首相が、特に白人政権を擁護していたことが知られています。
しかし、ネルソン・マンデラ氏が率いるANC(アフリカ民族会議)などが粘り強く闘争を続け、1990年代初頭にようやく撤廃に追い込み、1994年に初めて、全ての人種が参加する民主的な選挙が行われ、マンデラ氏は大統領に選出されました。逆に言えば、1994年まで、黒人は投票すらできない体制だったのです。
その選挙から、2024年には30年の節目となります。歴史的な選挙だっただけに、南アフリカはもちろん、各国メディアの間からも、この30年間を振り返り、検証しようという関心が高まっています。
とりわけ、解放運動から政党となったANCが、民主化後に一貫して与党の座にあったので、ANCの統治の功罪について注目が集まっています。というのも、ANCのもとで、一部で黒人の生活水準の向上や、経済成長があった一方で、「格差の拡大」や「汚職の蔓延」、さらに、「犯罪の横行」などが課題になっているからです。
私は1月に帰国し、この番組を担当し始めるまで4年半駐在していましたが、犯罪は常に警戒していました。たとえば、強盗に車が奪われる犯罪も起きていますので、街なかを運転する時は、後ろをつけられていないかを警戒していました。つけられているなと思ったら、スピードをあげたり、大通りに出たりしました。また、役場での手続きで、賄賂を要求されるようなこともあり、閉口したこともありました。
1994年の就任演説で、マンデラ氏は、全ての人種が平和的に共存する「虹の国」を打ち立てようと呼びかけました。しかし、ANCの長期政権のもとで、さまざまな問題が噴き出しているのが現状です。「虹の国」の理想の実現に向けた、南アフリカは大きな試練に直面しています。
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■キャッチ!世界のトップニュース
放送[総合]毎週月曜~金曜 午前10時5分
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