世界のグリーンハウスガス放出のうちの5.5%が、軍隊由来である。
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『Alex Blair 記者による2023-11-29記事「Military emissions ―― the weak point in the war on climate change?」。
2022年の試算。世界のグリーンハウスガス放出のうちの5.5%が、軍隊由来である。
1997京都でも、2015パリでも、軍隊の温暖化ガス排出データは、求められることはなかった。それを明らかにすることは、その国の軍事活動の実相を一方的に白状することなので、たいがいの国ではそんな自殺パフォーマンスはお断りなわけである。
研究者たちは、ロシア軍がウクライナに侵攻した最初の7ヵ月間で、1億トンの二酸化炭素を放出したと試算している。これは、オランダ1国が同じ期間に排出したすべての二酸化炭素と等量。
米国は「COP27」とデュバイに陸軍と海軍の代表を送り込んだ。欧州諸国政府よりも、この問題について真剣なところを見せている。
米国防総省が自発的に提出しているデータによると、米軍は2010年には7700万立方メートルの二酸化炭素を出したが、2022年には4800万立方メートルに削減している。
他方、米軍は、米連邦議会に対して、燃料をどのくらい消費しているかの数値を報告していない。特定の紛争地に出動した米軍がどのくらいの燃料を使ったかも、その数値を明らかにしない方針だ。』