イスラエル大統領「新たな戦闘休止の用意ある」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19EJH0Z11C23A2000000/
『【イスタンブール=木寺もも子】イスラエルのヘルツォグ大統領は19日、イスラム組織ハマスなどに連れ去られた人質解放のため「新たに人道的な戦闘休止や人道支援を行う用意がある」と述べた。仲介国などは11月に続く戦闘休止の実現を模索しているが、両当事者が折り合えるかは見通せない。
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ヘルツォグ氏はイスラエルに駐在する各国大使らの前で演説し、「イスラエルはパレスチナの人々と戦っているのではない。ハマスと戦っている」と強調。そのうえで、戦闘休止の実現は「(ハマス指導者の)シンワルやハマス指導部にかかっている」と述べた。
カタールなどの仲介国は2度目の戦闘休止に向けた交渉を活発化させている。複数の報道によると、カタールのムハンマド首相は15、18日にいずれも欧州でイスラエルの対外特務機関モサドの長官と会談した。18日の会談にはバーンズ米中央情報局(CIA)長官も加わった。
米国はパレスチナ自治区ガザで民間人の被害が拡大している状況に懸念を示しており、18日にイスラエルを訪れたオースティン国防長官もイスラエル側に自制を働きかけた可能性がある。
イスラエル紙ハアレツは19日、ハマスの代表団が近く、隣国のエジプトを訪れ同国の当局者らと捕虜交換について協議すると伝えた。ハマス代表団のエジプト訪問は12月1日にガザでの戦闘が再開して以来とみられる。
交渉の行方は予断を許さない。ロイター通信によると、ハマス幹部のバセム・ナイム氏は19日、「捕虜交換を巡るいかなる交渉も断固拒否する」と述べた。一方で「侵略を終わらせ、パレスチナ人への支援を提供する」ための案は「何でも受け入れる」と強調した。
イスラエルが短期の戦闘休止などと引き換えに人質の解放を求めるのに対し、ハマスは長期的な停戦実現まで切り札となる人質の全員解放には消極的とみられる。
ガザでの戦闘はカタール、エジプト、米国の仲介によって11月24日から1週間にわたって休止したが、その後再開した。パレスチナ側によると、10月7日以降にイスラエルの空爆や地上攻撃で死亡した人は1万9000人を超える。
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