ロシア軍が被った人的損失、米英は30万人以上の死傷者を出したと推定

ロシア軍が被った人的損失、米英は30万人以上の死傷者を出したと推定
https://grandfleet.info/us-related/human-losses-suffered-by-the-russian-military-us-and-uk-estimate-more-than-300000-casualties/

『ロシア軍の死傷者数について英国防省は「推定32万人」と、米諜報機関も機密が解除された報告書の中で「31.5万人」と指摘、ウクライナ軍の死傷者数については市民団体が11月に「10万人以上」と、ワシントン・ポスト紙は12月に「13万人」と言及した。

参考:Hundreds of thousands wounded and dead in Ukraine as war grinds on, intelligence suggests
参考:Ukrainian group says more than 30,000 troops have died in Russia’s invasion
参考:U.S. intelligence assesses Ukraine war has cost Russia 315,000 casualties

守る期間が長かったウクライナ軍の方がロシア軍よりも損失は少ないだろう

英国防省は先週「ロシア軍は2022年2月~2023年10月までの間に24万人が負傷して5万人が死亡した」「ワグナーは4万人が負傷して2万人が死亡した」「ロシアの死傷者の合計は推定32万人(推定範囲の中央値)だ」と発表したが、米諜報機関は機密が解除された報告書の中で「ロシア軍は36万人の兵力でウクライナ侵攻を開始し、これまでの戦闘で侵攻開始時に準備した兵力の約87%=31.5万人が死傷した。この損失をカバーするためロシアは2022年後半に30万人の部分的動員を宣言と囚人や高齢の民間人を採用できるよう基準を緩和した」と指摘。

出典:Telegram経由 ワグナーの兵士

ウクライナ軍の死傷者についてはニューヨーク・タイムズ紙が今年8月「約7万人」と報じたが、ウクライナの市民団体は11月「オープンソースに基づいて2.45万人のウクライナ軍兵士が死亡した」「行方不明者として登録されている兵士の数は1.5万人で死亡している可能性が高い」「実際の数字はこれよりも多い可能性が高い」「1対3の比率を適用すると負傷数は最大10万人(推定)になる」と発表、ワシントン・ポスト紙も反攻作戦の失敗に関する記事の中で「死傷者は13万人」と書いたが、どの数字も当事国の公式発表ではなく「推定」なので参考値に過ぎない。

過去、ウクライナ軍とロシア軍の損失割合について「1対7」や「1対10」という数字がもてはやされたが、ウクライナ国防省のマリャル国防次官は2023年3月「死傷者の割合が1対10に達すこともあるが数字の平均値はもっと低い」と述べており、ロシア軍の人的損失を象徴する「1対10」という数字は「ある戦場で特定日に生じた結果」という意味だ。

双方の損失割合に驚異的な差は生じていないものの、ロシア軍はウクライナ軍よりも攻める期間(キーウ占領に失敗した侵攻初期の攻勢、イジューム、ポパスナ、クレミンナ、ルビージュネ、セベロドネツク、リシチャンシク、リマンなど手に入れた2022年4月~9月の攻勢、ソレダルやバフムートを手にれた2022年12月~2023年5月の攻勢)が長ったため、守る期間が長かったウクライナ軍の方が損失は少ないだろう。

但し、攻勢側の方が守勢側よりも損失が多くなるという理屈を採用するなら、ウクライナ軍も「2023年6月~10月の攻勢で大きな損失を出している」と考えるのが妥当で「損失割合の差」は縮んでいるかもしれない。

関連記事:ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立
関連記事:どれだけの兵士が命を落とした?ロシア軍の戦死者数は間もなく14万人に到達
※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
シェアする
ツイートする
Twitter で Follow grandfleet_info

Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 

投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 75  』