米紙、プーチン勝利を許してはならないが西側は手詰まりになっている
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『米上院の共和党がウクライナ支援を含む法案可決を阻止したことを受け、CNNは6日「この状況はプーチンが待ち望んでいたであろう『活力』の緩やかな低下で、半年前にプリゴジンの反乱に直面した権威主義者の指導者にとっては驚くべき状況の好転だ」と報じている。
参考:As Western unity on Ukraine falters, Putin eyes a slow-burn win
ロシアが戦いをエスカレーションさせる恐怖を捨てろと言うのは「二度と戦争は発生しないので軍隊は必要ない」と言うのと同じ
期待されていたウクライナ軍の反攻作戦が失敗に終わり、この戦争の立役者だと認識されていたゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官の間でも摩擦があると知られ、行き詰まりを見せる欧米の支援もウクライナを取り巻く状況を複雑にさせ、もはやウクライナとロシアの戦争に関するメディアの報道は「悲鳴」に近く、CNNも6日「この状況はプーチンが待ち望んでいたであろう『活力』の緩やかな低下で、半年前にプリゴジンの反乱に直面した権威主義者の指導者にとっては驚くべき状況の好転だ」と報じている。
出典:Telegram経由
“もはやロシアはウクライナとの戦争自体にも、占領地での戦闘にも負けておらず、キーウではゼレンスキーとザルジニーの対立が公然と語られ、欧州諸国では国内選挙が迫り、最も強力な支援国だったポーランドの農民ですらウクライナの隣国と言い争いを始め、米上院の共和党もメキシコ国境と移民政策を巡って民主党と対立してウクライナ支援が含まれた法案可決を阻止した。メディアには「なぜウクライナの反攻作戦が結果を出せなかったのか」を說明する記事が溢れて非難合戦も始まっている”
“この状況はプーチンが待ち望んでいたであろう『活力』の緩やかな低下で、半年前にプリゴジンの反乱に直面した権威主義者の指導者にとっては驚くべき状況の好転だ。前線の状況も3つの物語を見せており、ドニエプル川沿いではウクライナ軍が渡河してクリミアへのアクセスルートを攻撃すると脅している。この前線でのウクライナ軍は幸運に恵まれているかもしれないが、戦況を好転させて対岸の補給を維持するためにはもっと多くの幸運が必要になるだろう”
出典:管理人作成(クリックで拡大可能)
“ザポリージャの前線は何ヶ月間にも渡ってメリトポリを目指す重要な攻撃軸だったが殆ど状況に変化がない。ここでの突破口はウクライナにとって希望で、キーウと西側諸国が勝利と呼べるほどの結果は『ロシア領とクリミアの分断』だったが、もう望んだ結果は手に入らないかもしれない。アウディーイウカの前線で起こっていることは『勝利のためなら信じられないような人的損失をロシアが許容できる』という証明で、バフムートと同じように街をゆっくりと包囲しつつある”
“プーチンにとって最大の利点はウクライナを支援する西側が手詰まりになっていることだ。反攻作戦の失敗を見た多くの国は『この戦争で決定的な勝利を得るのが出来ない以上、同じような支援を増やしても本質的に無駄だ』と考えている。欧米の指導者はプーチンが信頼できる交渉相手ではなく、外交を軍事作戦を進めるための便利なトリックとしてしか見ていないと痛感しているにも関わらず、プーチンとの交渉に応じるかもしれない。欧州は心の平穏を取り戻すためキーウに交渉を迫るかもしれない”
出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Spencer Slocum
“もし来年の選挙でトランプが勝利すれば、どうしょうもなくクレムリンの指導者が大好きな新大統領が欧州の安全保障にリスクをもたらすだろう。では、これからどうすればいいのか? ウクライナをどうするのか?”
“まずはロシアが戦いをエスカレーションさせる恐怖を捨てなければならない。プーチンはロシア本土への攻撃を受けても戦いをエスカレーションさせなかった。彼は脆弱な隣国を倒すのに必死でNATOと正面から構えるつもりはない。核戦争についても同様でプーチンは世界の終末を目論む狂人ではない。
第二に西側諸国はウクライナを全面的に武装させなければならない。エイブラムスやATACMSなどをゆっくり供給させるやり方は破滅的であると証明されている”
出典:President of Russia
“第三に西側諸国は和平協定によってウクライナの占領地が維持できないと明確する必要がある。これはモスクワが戦略的勝利と呼ぶものを否定することになる。
最も重要なことは『ウクライナとロシアの戦いが西側の安全保障にとって存亡をかけた戦いであると確信し続けること』で、これ次第で台湾に対する中国の野心、NATOの国境地域に関する安全、戦争犯罪で起訴された指導者が逃げ切れるかどうかが決まる”
“プーチンの勝利を許してはならない。さもなくばその代償を現世代だけでなく、これから生まれてくる世代にも支払わせることになるだろう”
出典:U.S. Army photo by Daniel Malta
個人的な見解だが「ウクライナを全面的に武装させろ」というのが具体的に何を指しているのか曖昧で、現在の戦局を打開して決定的な勝利を収めるには「米空軍並な能力を備える航空戦力」で「ロシア軍の接近拒否」を解体するぐらいしか思いつかず、こんなことは「誰もが現実的ではない」と分かっているからこそ行き詰まっているのだ。
ロシアが戦いをエスカレーションさせる恐怖を捨てろと言うのも「二度と戦争は発生しないので軍隊は必要ない」と言うのと同じで、国の安全保障に責任をもつバイデン大統領が「核戦争に発展するシナリオ」を軽視するのは不可能だろう。
出典:Генеральний штаб ЗСУ
恐らく「ウクライナ以外の国」が最小限の影響(民需に大きな影響がでない+国民の生活に大きな影響がでない)で、米国だけが頑張ればいいと考えている限りプーチンを止めるのは難しく、どこまで犠牲を容認できるかは個人差があると思うが、仮に「生まれてくる世代に代償を払わせないため主要国がウクライナに派兵しよう」となった時、どれだけの人間がそれを支持するだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:President of Russia
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投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 18 』