グアヤナエセキバ

グアヤナエセキバ
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グアヤナ・エセキバ
(エセキボ地域)
Guayana Esequiba
(Territorio Esequibo)
国境紛争地を示すベネズエラ製の地図。ガイアナ領のグアヤナ・エセキバに引いた斜線、領土権を主張する文言が見える。
国境紛争地を示すベネズエラ製の地図。ガイアナ領のグアヤナ・エセキバに引いた斜線、領土権を主張する文言が見える。
国 ガイアナの旗 ガイアナ(実効支配)
ベネズエラの旗 ベネズエラ(領有権主張)
面積
• 合計 151,780 km2
人口(2012年)
• 合計 235,849人
• 密度 1.6人/km2
ガイアナ国内(緑の全域)のグアヤナ・エセキバ(黄緑色)の位置とベネズエラ(オレンジ色)

グアヤナ・エセキバ(スペイン語: Guayana Esequiba)とは、ガイアナ西部にある地域。エセキボ川以西が該当し、面積は15万9500 km2。

ガイアナが実効支配しているが西隣のベネズエラも領有権を主張しており、ベネズエラ側ではエセキボ地域(スペイン語: Essequibo)と呼称している[1][注釈 1]。鉱物資源が豊かであるだけでなく、ガイアナにとっては国土面積の7割近くを占めるため、国勢も経済においても深刻な問題である[2][3]。

概要

グアヤナ・エセキバの諸州を左上から時計回りに見る。1. バリマ・ワイニ州 2. ポメローン・スペナーム州 3.エセキボ諸島=西デメララ州 6.クユニ・マザルニ州 8.ポタロ・シパルニ州 9.アッパー・タクトゥ=アッパー・エセキボ州

国境をめぐるベネズエラとガイアナの対立は、かつての植民勢力スペイン対オランダ・イギリスの時代に根差し、1899年にはパリ仲裁裁定でイギリスの統治下にあったガイアナ(英領ギアナ(英語版))の領土と認められ、ガイアナは独立後もこれをもって最終決着しているとの立場であるが、ベネズエラは仲裁に不正があったとして認めていない[3][4]。ガイアナが1966年5月26日に独立したことで問題がさらに複雑化し、この領域の帰属についてはガイアナ独立直前の同年2月17日にイギリス、ベネズエラ、そして英領ギアナの3者がジュネーブ協定(英語版)に調印し、当事者が平和的かつ満足のいく解決策を見つけることで同意した[5]。

ところがベネズエラは外交チャンネルや経済の手段を駆使し軍事行動に訴え、ガイアナが当該地の開発を進めようとすると、それを支持する国家に対し経済制裁をほのめかし圧力をかけてきた[2]。2015年にガイアナ沖で米石油メジャー最大手のエクソンモービルが大規模油田を発見するなど、付近の地域で相次いで油田が確認された。これによりガイアナは2023年に経済成長率が38%に達することが見込まれるほどの経済的な恩恵を受けることとなり、経済的な思惑も働いてベネズエラの態度は硬化した。2015年10月にはベネズエラに着任したばかりのアメリカ合衆国大使ペリー・ホロウェイが1899年の仲裁協定を支持する立場を表明した際には、ベネズエラは二国間問題への干渉であるとしてアメリカ合衆国政府に抗議を行っている[4]。

ベネズエラは1899年仲裁協定の拒否や、当該地域を最終的に自国領とするかといった点を問う、法的拘束力のない国民投票を2023年12月3日実施した。このためガイアナは国際司法裁判所(ICJ)に対して投票を差し止めるといった暫定的な措置を要請した[3]。国民投票の結果、95%がエセキボ地域の領有に賛成票を投じ、ブラディミール・パドリーノ・ロペス(スペイン語版)国防相は国営テレビにて国民は見事にやってのけたと述べた一方、ガイアナのイルファーン・アリ大統領は国民に対して何も恐れることはないと呼びかけた[6]。ガイアナはベネズエラの軍事的脅威に対抗するためアメリカ合衆国との軍事協力を模索している[3]。

行政区分

当該の地域はガイアナの法律に従い6つの行政区に分かれる。配置図の番号と対照する。

バリマ=ワイニ州
ポメローン=スペナーム州
エセキボ諸島=西デメララ州
クユニ=マザルニ州
ポタロ=シパルニ州
アッパー・タクトゥ=アッパー・エセキボ州

この地域を自国領と主張する隣国ベネズエラは、しばしば地図上の「グアヤナ・エセキバ」を線で囲み斜線を引いて、〈復帰すべき地帯〉(スペイン語: Zona en Reclamación)と注書きをしている。またこの地域に隣接するベネズエラのボリバル州ならびにデルタアマクロ州の2州は、エセルボ地域(グアヤナ・エセルバ)をベネズエラの領土として州憲法に規定する[要出典]。

脚注
[脚注の使い方]

^ ベネズエラ製の地図はエセキボ地域と記し、しばしば領有権を主張する文言「領有権請求地帯」(西: Territorio Esequibo, Zona en Reclamación)と表示されている

出典

^ 仮題『英領ガイアナ国境:ベネズエラ連邦との仲裁案 ブリタニア陛下の政府代表としての案件(および付録)』第7巻 - British Guiana Boundary: Arbitration with the United States of Venezuela. The Case (and Appendix) on Behalf of the Government of Her Britannic Majesty. 7. Printed at the Foreign office, by Harrison and sons. (1898)
^ a b 仮題『国連とベネズエラ・ガイアナ国境紛争』- Ince, Basil A. (1970). “The Venezuela-Guyana Boundary Dispute in the United Nations”. Caribbean Studies 9 (4): 5-26.
^ a b c d “隣国の7割が「自国領」 ベネズエラ、ガイアナと対立―南米”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2023年11月30日) 2023年11月30日閲覧。
^ a b “ベネズエラ情勢(内政・外交:平成27年10月)” (PDF). 日本国外務省 在ベネズエラ日本国大使館. 2023年11月30日閲覧。
^ 仮題『ベネズエラと英領ガイアナの国境紛争に関する同意書(1966年ジュネーブ協定)』国際連合資料集より - “Agreement to resolve the controversy over the frontier between Venezuela and British Guiana (Treaty of Geneva, 1966)” (pdf) (英語). 2023年11月30日閲覧。
^ “国民投票で95%賛成 隣国ガイアナの「エセキボ」領有―ベネズエラ”. 聯合ニュース. (2023年12月4日) 2023年12月4日閲覧。

関連項目

領土問題
ガイアナの行政区画
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最終更新 2023年12月4日 (月) 08:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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