ウクライナ人ジャーナリスト、大統領は軍に失敗の責任を押し付けているだけ
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-journalist-says-president-is-only-blaming-military-for-failures/
『ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏は「ゼレンスキー大統領や与党は選挙を想定して『反攻作戦の失敗』『南部防衛の失敗』『戦争準備の不備』の責任を軍に押し付けようとしている。困難な状況下で軍との信頼関係を破壊するのは狂気の沙汰だ」と批判した。
参考:Юрій Бутусов: “Наступний командувач ЗСУ заглядатиме в рота “слугам народу” Источник
もしゼレンスキーが組織的にザルジニーの信用を失墜させて司令官から解任すれば、新司令官は「国民の奉仕者」の顔色を伺うことになるだろう
ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏はRadio NVに出演して「もしゼレンスキーが組織的にザルジニーの信用を失墜させて司令官から解任すれば、新司令官は何らかの決定を下す度に国民の奉仕者の顔色を伺うことになるだろう。これがゼレンスキーと与党がザルジニーに仕掛けた戦争の問題点だ」と指摘し、2023年の戦い全般における問題にも興味深い視点を提供してくれた。
出典:Mariana Bezuhla ベズフラ副委員長
Radio NV:軍上層部の周囲で何が起こっているのか?政権に近い人間は軍上層部の行動についてどう思っているのか?国民の奉仕者のアラハミア代表や国防委員会のベズフラ副委員長は同じメッセージを発信しており、特にベズフラ副委員長はザルジニー総司令官の辞任を要求している。これらの行動をどのように理解すればいいのか?戦場での進展がみられない責任をなすりつける相手を見つけようしているのか?それもザルジニーを辞めさせたいだけなのか?
ブトゥソフ氏:我々が目にしているのはザルジニーを解任したいという願望で、政治キャンペーンに向けた準備の光景だ。このことはゼレンスキー大統領がSun紙のインタビューに応じ、ベズフラ副委員長がザルジニーの批判を毎日書き始めたことからも分かる。これは個人が突発的に始めたものではなく計画的かつ組織的なキャンペーンであることは誰もが理解しているはずで、その背景にあるのはもちろん選挙だ。
ゼレンスキー大統領は将軍達による政治への干渉を非難しているが、これは選挙に向けた政治キャンペーンの準備に過ぎず、他にも侵攻直後の南部防衛に関する責任追求(国家捜査局による刑事訴訟)を準備中で、現地部隊の指揮官と司令部のみが責任追求が検討されている。つまりゼレンスキー大統領や与党は選挙を想定して「侵攻初期に発生した南部地域の防衛失敗」や「国を守る準備体制の不備」で自分達が責められないよう、この問題の責任をウクライナ軍に押し付けようとしているのだ。
出典:Головнокомандувач ЗСУ
Radio NV:公開、非公開をあわせて多くの調査結果が存在し、政権も市民もザルジニー総司令官に対する支持が高い(ゼレンスキーの2倍以上という数字もある)ことを知っているはずだ。それなのに「政権側の攻撃を肯定的に社会が受け止める」と想像するのは甘い見通しだ。誰かに責任を擦り付けたり、最高司令官を辞任させたりするのは一種の自殺行為ではないか?
ブトゥソフ氏:率直にいって私は政治的な扇動や人気に興味がない。戦争中の重要な時期という観点から言えば、ウクライナ軍に対する政権の政治的攻撃は絶対に容認できるものではない。ウクライナ軍への批判は現実的な問題に基づいたものでなければならず、本来なら批判の内容を専門的に分析して責任問題を検討すべきなのに、政権はザルジニーと司令部の信用を失墜させようとしている。これは本当に深刻な脅威だ。
最高司令官のゼレンスキー大統領がロシア軍との戦争中、この様な行為に出るのは状況を正しく理解しておらず、諸問題を正しく評価する能力がないと示唆している。ゼレンスキー大統領は戦争への勝利に関心がないのではないという疑念さえ湧いてくる。本当に大統領が部下の司令官を攻撃するのは馬鹿げているとしか言いようがない。
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