ロシア ショイグ国防相 “あらゆる方面で掌握地域を拡大”

ロシア ショイグ国防相 “あらゆる方面で掌握地域を拡大”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231202/k10014275591000.html

『2023年12月2日 7時02分

ウクライナへの侵攻を続けるロシアのショイグ国防相は、「あらゆる方面で掌握地域を拡大している」と述べ、攻勢を強めていると強調しました。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は東部の前線などで防衛線を強化するために要塞を建設する必要があると訴えるなどロシア軍の攻撃への警戒を強めています。

ロシアのショイグ国防相は1日、国防省で開いた軍司令官との会議でウクライナ軍は6月以降の反転攻勢で、12万5千人以上の兵士を失い、失敗したと主張しました。

そのうえで「ロシア軍の兵士は巧みかつ果敢に行動し、あらゆる方面で掌握地域を拡大している」と述べ、攻勢を強めていると強調しました。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は11月30日の国民に向けた動画の演説で、ロシア軍の攻撃に対し、防衛線を強化するため要塞の建設を進める考えを示しました。

具体的にはロシア軍が攻勢を強める東部のドネツク州のアウディーイウカやハルキウ州のクピヤンシクの前線などをあげ「主要な全方面で建設を急ぐ必要がある」と訴えました。
またゼレンスキー大統領はAP通信のインタビューの中でウクライナ軍の反転攻勢について「早く結果を出したかったが残念ながら、望んだ結果が得られなかったことは事実だ」と述べました。

そして、「戦争の新たな局面を迎えている」と述べ、本格的な冬を迎え、ロシア軍が無人機などによる大規模な攻撃を繰り返しているとして警戒を強めています。』