ハマスが人質解放 バイデン氏「始まりにすぎない」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN24CW70U3A121C2000000/
『【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は24日、イスラム組織ハマスが人質24人を解放したことに関し「始まりにすぎないが今のところうまくいっている」と語った。カタールやエジプトと協力し、解放が着実に進むよう促すと強調した。
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休暇先の東部マサチューセッツ州で演説し、その後に記者団の質問に答えた。バイデン氏は「明日にはさらに人質が解放され、あさってにもっと解放されると期待している」と述べた。「私は全ての人質が帰還するまで立ち止まらない」と力説した。
イスラエルとハマスは22日、人質解放と戦闘休止で合意した。ハマスが人質を少なくとも50人解放し、イスラエルはパレスチナ自治区ガザでの戦闘を4日間休止する。
バイデン氏は「今日の解放はプロセスの始まりにすぎない」と繰り返し、ハマスに合意の履行を求める方針を明言した。カタールやエジプト、イスラエルの首脳と緊密に連携し「(合意の履行が)着実に進むようにする」と話した。
戦闘休止期間の延長について「可能性はある」と指摘した。イスラエルとハマスは合意で、ハマスが追加で人質を10人解放するごとに戦闘の休止期間を1日延長すると取り決めている。
バイデン氏は戦闘休止期間をめぐり「ガザ市民が待ち望んでいた食料や医薬品、水、燃料を届ける極めて重要な機会だ」と話した。「我々は時間を無駄にしない」と強調し、国連や関係国と協力して支援物資の搬入を進めると言明した。
いずれもイスラエルへの支援偏重に反対し、パレスチナ人への配慮を求める米世論を意識した発言だ。「一貫して戦闘休止を訴えた理由は人道支援拡大と人質解放のためだ」とも話し、ガザ支援に目配りしてきたと重ねてアピールした。
人質解放の合意に関し「私が大統領執務室からかけた多くの電話を含めて米国の幅広い外交で実現した合意だ」と自負した。イスラエルと将来の独立したパレスチナ国家の「2国家共存」について「かつてなく重要だ」とも唱えた。
カタール外務省報道官によると、ハマスは24日に複数の国籍保有者を含むイスラエル人13人のほか、タイ人10人、フィリピン人1人を解放した。
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