米大統領、中東首脳と電話 戦闘休止・人質解放の履行で

米大統領、中東首脳と電話 戦闘休止・人質解放の履行で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN230GJ0T21C23A1000000/

『2023年11月23日 10:28 (2023年11月23日 10:48更新)

【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は22日、イスラエルのネタニヤフ首相やカタールのタミム首長と相次いで電話した。イスラエルとイスラム組織ハマスによる人質解放や戦闘休止の合意の履行を話し合った。

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米ホワイトハウスの声明によると、バイデン氏はネタニヤフ氏との電話協議で戦闘の一時休止と、休止中に実施するパレスチナ自治区ガザでの人道支援を協議した。休止の監視方法や、人道支援の段取りなどについて話し合った可能性がある。

声明は「両首脳が仕事は終わっていないとの考えで一致した」と説明した。合意の履行を着実に進め、残る人質の解放に取り組む考えを示した。

ハマスは少なくとも50人の人質解放に合意したが、10月7日のイスラエルへの越境襲撃で連れ去った人質は約240人とみられている。

バイデン氏はタミム氏との協議でも「合意の完全履行と最終的な人質全ての解放を確実にするため緊密な連携を続ける」と確認した。エジプトのシシ大統領とも電話し、ガザへの支援物資搬入を大幅に増やすために調整を進めた。

カタールやエジプトはハマスとパイプを持つ。イスラエルとハマスの合意で大きな役割を果たした。

一方で米CNNや米紙ニューヨーク・タイムズは22日、イスラエル当局者の話としてハマスによる人質解放や戦闘休止が始まるのは24日以降になるとの見通しを報じた。当初は23日に開始するとみられており、CNNは「合意履行の遅れだ」と指摘した。

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渡部恒雄
笹川平和財団 上席研究員
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分析・考察

今週前半はワシントンDCで専門家の話を聞いてきましたが、バイデン政権にとって、ガザ問題でパレスチナ支援やイスラエル批判が、足元の民主党支持者の間で、ここまで広がるというのは想定外だったようです。

当初は強いイスラエル支援を表明していたバイデン政権は、姿勢の転換を余儀なくされ、現在はイスラエル政府に最大の圧力をかけて、人質救出と人道目的の一時休戦を達成し、大統領選挙への影響を最小にするために、さらなる暴力の連鎖に歯止めをかけようとしています。

このバイデン政権の強い要請を、イスラエル政府も無視できないようです。
2023年11月23日 21:30 (2023年11月23日 21:33更新) 』