ネタニヤフ首相、国際的な圧力には屈せず必要なら世界にも立ち向かう

ネタニヤフ首相、国際的な圧力には屈せず必要なら世界にも立ち向かう
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/prime-minister-netanyahu-wont-bow-to-international-pressure-and-will-stand-up-to-the-world-if-necessary/

『アラブ・イスラム首脳会議はイスラエルの復讐戦争を自衛の戦争とみなすことを拒否して即時停戦を要求したが、ネタニヤフ首相は「イスラエルに対する圧力には屈しない。必要であれば世界に対して立ち向かう」と、ガラント国防相も「戦争中の我々に道徳を説くな」と反発した。

参考:Arab and Muslim leaders call for ceasefire and criticize West during summit
参考:Joint Arab and Islamic summit resolution condemns “Israeli aggression against the Gaza Strip”
参考:PM says Israel will stand against world if needed to defeat Hamas, return hostages
参考:Netanyahu indicates Israel will oppose Palestinian Authority’s return to Gaza after war
参考:Macron ‘never implied’ Israel is deliberately targeting civilians, says French source

ハマスを殲滅するためなら「どれだけパレスチナ人が死んでも構わない=ハマスの責任」という姿勢はイスラエルの孤立を深めるだけ

アラブ21ヶ国が加盟する「アラブ連盟」とイスラム諸国57ヶ国が加盟する「イスラム協力機構」は11日、前例のないガザの状況に対応するためサウジアラビアのリアドでアラブ・イスラム首脳会議を開催、首脳会議の冒頭でサウジアラビアのムハンマド皇太子は「この残忍な戦争を断固として反対する」と、イランのライシ大統領は「首脳会議に参加した国はパレスチナ人を救うために集まった」と発言。

出典:Organisation of Islamic Cooperation

パレスチナ自治政府のアッバス議長は「イスラエルに大きな影響力をもつ米国は政治的解決が不在の状況に責任を負っている。我々の土地に対するイスラエルの侵略を占領をやめるよう要求する。残忍な戦争の即時停止を求めることなく世界の目と耳の下で戦いが続いていることが信じられない」と発言。

トルコのエルドアン大統領は「この残忍さを前にして沈黙を守る世界は我々を全員を辱めている。ガザはほぼ完全に破壊されているにも関わらず西側諸国は停戦を呼びかけてもいない。不正義に対して沈黙を守る者は、不正義を働く者のパートナーであることに疑いの余地はない。誰もが10月7日に起こったことを支持しないが、それはイスラエルが民間人を殺害する言い訳にはならない」と発言。

Hep söylediğim gibi, Kudüs bizim kırmızı çizgimizdir. pic.twitter.com/YyXmoq8bvA

— Recep Tayyip Erdoğan (@RTErdogan) November 11, 2023

シリアのアサド大統領は「我々がパレスチナを助けるためやることは修辞的な手段ではなく実際の政治的手段を駆使することで、最初にやるべきことはシオニストとの政治的プロセスを停止することだ。もし現在の方法論でガザへの攻撃に対処し続ければパレスチナ人の虐殺が完了して大義が失われるだろう」と発言。

カタールのタミム首長は「いつまで国際社会はイスラエルを国際法よりも上位の存在として扱い続けるのか、イスラエルがパレスチナ人との戦争で国際法を無視し続けるのに目を瞑るのか」と発言。

جريمة الحرب المتواصلة في غزة تستدعي من دولنا الإسلامية اتخاذ موقف حازم وخطوات رادعة بما يتناسب مع ثقل ووزن دولنا، وينسجم مع موقف شعوبنا ومشاعرها مما يجري. فارتكاب إسرائيل جرائم الإبادة بهذا الاستهتار لا يلحق الضرر بالأمن القومي العربي والإسلامي فقط بل بالأمن الوطني لدولنا أيضا. pic.twitter.com/INFiQpfl1e

— تميم بن حمد (@TamimBinHamad) November 11, 2023

首脳会議が採択した決議文書は「イスラエルによるガザ地区への侵略、占領下のヨルダン川西岸と東エルサレムを含むパレスチナ人への戦争犯罪、野蛮で残忍な非人道的な虐殺を非難する」「イスラエルの復讐戦争を自衛の戦争とみなすことを拒否する」「国連安保理に侵略停止を課す決定的で拘束力のある決定を要求する」「国際刑事裁判所にイスラエルがパレスチナ占領地域全域で犯した戦争犯罪と人道に対する罪で調査を行うよう要求する」「イスラエルがパレスチナ人の殺害や家を破壊するため使用している武器の供給停止を要求する」と明記されている。

これを受けてイスラエルのネタニヤフ首相は「人質の解放なしに停戦はありない」と従来の立場を繰り返し、アラブ諸国の首脳に対しても「ハマスがガザにもたらしたのは流血と貧困だけで毅然な態度をとる必要がある」と述べ、世界各地で勢いを増す反イスラエル集会についても「世界の指導者は圧力に屈してはならない。我々の戦争はあなた方の戦争でもある。イスラエルは自国のため、そして世界のために戦争で勝利しなければならない」と訴えたが、仮に国際的な支持を失っても戦争をやめるつもりはないとも主張。

出典:Prime Minister of Israel イスラエル南部の首長達と会談するネタニヤフ首相

ネタニヤフ首相は「イスラエルに対する国際的な圧力も兵士や国に対する虚偽の疑惑も、我々の国を守る姿勢に影響を及ぼすことはない。必要であれば世界に対して毅然と立ち向かう」「和平を望むならハマスを殲滅する必要がある、安全保障を望むならハマスを殲滅する必要がある、イスラエルの未来を確かにしたいならハマスを殲滅する必要がある。だから我々はそれを行うのだ」「戦後のガザ地区はイスラエル軍によって管理されるだろう。我々が必要だと望めばいつでも侵入でき、再び現れる可能性があるテロリストを殺すことができる。この件で私は圧力を受けるかもしれないが屈服するつもりはない」と述べた。

首相演説の後に登場したガラント国防相も「私は何人かの国際的指導者の話を聞いて自問した。どうして戦争の真っ最中にそこまで道徳を説くことができるのか?1,500人もの兵士、民間人、女性、子供が殺害または拉致されている。これはほんの1ヶ月前に起きたことで誰もが目にしていたはずだ。我々を批判する欧州の指導者に言いたい。現在の我々は1943年の時とは異なる。我々は自分自身の手で自らを守る義務がある。ハマスが敗北するまで戦いを止めない」と述べ、我々を批判する欧州の指導者とはマクロン大統領のことだ。

出典:Government Press Office of Israel/CC BY-SA 3.0

フランスのマクロン大統領はBBCのインタビューの中で「事実上、民間人が爆撃されている。赤ん坊、女性、高齢者が爆撃で殺されている。この攻撃に正当性はないので即時停止をイスラエルに要求する。この呼びかけに他の西側指導者も賛同してくれることを願っている」と語ったが、イスラエル側のあらゆる外交チャンネルを駆使した反発を受け「イスラエルが意図的に民間人を攻撃しているとは言っていない」と述べて前言撤回を試みている。

因みにバイデン政権は「パレスチナ自治政府が戦後のガザ地区を統治すべきだ」と主張しているため、ネタニヤフ首相の主張は最大の支援者とも衝突する可能性があり、ハマスを殲滅するためなら「どれだけパレスチナ人が死んでも構わない=ハマスの責任」という姿勢はイスラエルの孤立を深めるだけだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:The Prime Minister of Israel
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投稿者: 航空万能論GF管理人 中東アフリカ関連 コメント: 61  』