イスラエル軍、戦闘休止「方針転換ではない」

イスラエル軍、戦闘休止「方針転換ではない」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR09EOQ0Z01C23A1000000/

『2023年11月10日 4:37 (2023年11月10日 7:42更新)

【ドバイ=福冨隼太郎】イスラエル軍の報道官は9日、パレスチナ自治区ガザ北部での1日4時間の戦闘休止について「ガザ北部から南部に移動できるようにするための4時間だ」と語った。人道支援に関する同軍の方針の「転換ではない」と強調した。イスラエルメディアが伝えた。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は9日、イスラエルがガザ北部で人道支援目的に1日4時間程度の戦闘休止を始めると明らかにし…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は9日、イスラエルがガザ北部で人道支援目的に1日4時間程度の戦闘休止を始めると明らかにしていた。「イスラエルは毎日(戦闘の)一時休止を始め、その間は軍事作戦を実施しないと聞いている」と語った。
イスラエル軍報道官はカービー氏の発言について「軍が計画しているのは時間と地域を限定した人道支援のための一時停止のみだ」と指摘。あくまで限定的な対応であるとの姿勢をにじませた。

ロイター通信によるとイスラエルのガラント国防相は9日、記者団に米国による発表について聞かれ「これらのことは戦闘を妨げるものではない」と答えた。イスラム組織ハマスを打倒し、ガザで拘束されている人質が解放されるまで攻撃を続ける考えを改めて示した。

ガザへの攻撃をめぐっては、これまで米国がイスラエルに対して一時的な休止を求めていた。これに対しイスラエルは「人質の解放なくして停戦はありえない」(ネタニヤフ首相)と慎重な姿勢を続けてきた。

米CNNなどによると、イスラエル首相府は9日、ガザ北部で戦闘休止時間を設けると米高官が表明したことを受け、ハマスが人質を解放しない限り「停戦はない」とあらためて強調する声明を出した。

多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

池内恵のアバター
池内恵
東京大学先端科学技術研究センター 教授
コメントメニュー

ひとこと解説 イスラエル軍としては数時間の局地的な攻撃休止によって、ガザ北部から住民を南部に動かす機会にするという目的にかなう限りで、「停戦」を求める国際的要求に対して非常に限定的に応えた形である。
2023年11月10日 11:34 』