イスラエル軍、ガザ市中心部に侵攻 行方不明2450人に

イスラエル軍、ガザ市中心部に侵攻 行方不明2450人に
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『【フランクフルト=林英樹】イスラエルのガラント国防相は7日、同国軍がイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ北部の最大都市、ガザ市の中心部に侵攻したと明らかにした。ガザの保健当局は同日、行方不明者が2450人に上ったと発表した。ガザ市民に避難を呼びかけるが、市街戦の激化から被害拡大は避け得ない情勢だ。

イスラエル軍はガザ市を包囲し、南北から攻撃を仕掛けている。ガラント氏は同日の記者会見で、数キロメートルにわたる地下トンネル網でハマスの武器庫や通信室をつなぐ同市を「人類最大のテロ基地」と表現。「イスラエル軍の部隊が市中心部にいる」としたうえで、装甲車両や戦車を使い、掃討作戦を進めていると語った。

ネタニヤフ首相は同日「ガザ市を包囲し、その中で活動している。ハマスへの圧力を強めている」と述べた。ハマスが人質全員を解放し、安全に退避させるまでは「我々は止まらない」とし、改めて即時停戦に応じないとの考えを示した。

民間人の被害拡大への懸念も高まる。ガザの保健当局は同日、破壊された建物のがれきの下敷きになるなどで1350人の子供を含む2450人が行方不明だと発表した。死者数はガザ側が1万328人、イスラエル側が1400人以上に達した。

赤十字国際委員会(ICRC)は7日、ガザ市内で人道支援のための車両が砲撃を受けたと発表した。トラック2台が損傷し、運転手1人が軽傷を負った。その後予定していた走行ルートを変更し、同市最大のシファ病院に医療物資を届けたという。

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