米メディア、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官の発言は対称的だ
https://grandfleet.info/us-related/u-s-media-president-zelenskiy-and-commander-in-chief-zarzhnys-statements-are-symmetrical/
『2023.11.6
ゼレンスキー大統領は4日夜の演説に続き、NBC Newsに対しても「私は現状が膠着状態だとは思わない。我が軍はより速く前進し、ロシアに予期せぬ打撃を与えるため様々な作戦を検討している」と述べ、NBCは「ゼレンスキーとザルジニーの発言は対称的だ」と評した。
参考:Russia-Ukraine war not a ‘stalemate,’ Zelenskyy tells NBC News in exclusive interview
ゼレンスキー大統領のアピールは「急速に広まる反攻作戦への失望感を政治的に払拭したい」という現れだろう
ゼレンスキー大統領は4日夜の演説で「前線の状況は膠着状態ではない」と主張したが、NBC Newsのインタビューに対しても「ロシアは我々をチェックメイトできると考えていたが、現実にはそうはならかなかった。私は現状が膠着状態だとは思わない。我が軍はより速く前進し、ロシアに予期せぬ打撃を与えるため様々な作戦を検討している」と述べた。
出典:ArmyInform/CC BY 4.0
NBCは「大統領の発言はザルジニー総司令官の発言と対称的だ。反攻作戦の遅れは『戦争の進め方に対するパートナーからの批判』に繋がり、ウクライナが主張する勝利への疑念を高めている。この様な状況やザルジニー総司令官の発言による影響は『特殊作戦軍のホレンコ司令官解任』『より大きな力をもたらすことが出来るゼレンスキー大統領が主張する人物を後任に据える』を決断に繋がった可能性がある」と指摘、恐らくゼレンスキー大統領のアピールは「急速に広まる反攻作戦への失望感を政治的に払拭したい」という現れだろう。
因みにザポリージャ州では3日朝、第128旅団の兵士が「砲兵の日を記念した表彰式」のため最前線に近い村に集められたが、ここにロシア軍のイスカンデルMが着弾して20人以上(実際にはもっと多いと言われている)の兵士が死亡し、この悲劇に関連してゼレンスキー大統領も「軍の怠慢」「蔓延る旧ソ連の遺産」「軍の能力を正しく発揮させるのを妨げる酷い官僚主義」の改革を約束すると発言、ウメロフ国防相も旧ソ連のイメージが脱却するため新たな人事に関するコンセプトを発表した。
出典:Рустем Ум?ров
一言で言えば国民の義務的な徴兵制度を「契約に基づいた採用」という言葉に置き換え、人事管理のプロセスを紙ベースから自動化されたデジタルベースに移行し、指揮官と部下の関係に関する新しい文化=軍内部に引き継がれた旧ソ連文化の一掃で、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは新しいコンセプトについて「小さなソ連軍では大きなソ連軍に勝つことはできない」と評している。
追記:第128旅団の兵士が犠牲になった「砲兵の日を記念した表彰式」は前線から約30km後方のザポリージャ州ザリッチネで行われ、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「ザリッチネはオレホボとザポリージャを結ぶルート上にあるため敵の航空偵察が頻繁に行われている。敵のドローンはザリッチネに集まる車輌群を発見し、誘導ミサイルによる攻撃の様子も全て見ていた。この攻撃で28人の兵士が死亡し、50人以上が負傷することになった」と指摘。
さらに「過去にも同じようなミスで数百人の犠牲者(第137大隊の兵舎攻撃など)を出したが、その時も責任が有耶無耶にされ誰も処罰されなかった結果がこれだ」と軍や政府を批判している。
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※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
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投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 47 』