米国は、何としてもイスラエルに勝たせる動き

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:米国は、何としてもイスラエルに勝たせる動き
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『米国は外交上は人道的見地から、民間人の犠牲を最小限に抑えるために、イスラエル側と協力し、できる限りのことを続けると強調し、イスラエルの空爆に懸念を表明ししながらも、何とか地域紛争の枠内での早期軍事決着を後押ししている様だ。

この流れに、イランなどハマスHamas指示の各国がイスラエルへの圧力を強めており、状況は日々変化し、米国とイランの代理戦争の様相を帯びてきている。そんな中で同時進行する米国の外交工作を米国要人の外交日程や発言から追ってみる。

4076296-1560711012アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官 が、ガザ紛争でイスラエルとの関係が急激に悪化しているヨルダンJordanに、新たな危機視察のため再訪すると、米国務省が2023年11月1日水曜日に発表した。

1246747340ブリンケン氏はすでに、先月10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃後の13日にヨルダンに滞在し 英文記事、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領とともにアブドゥラー2世(Abdullah II)国王と会談した。

matthew-miller国務省のマシュー・ミラー(Matthew Miller)報道官によれば、ブリンケン米国務長官は、11月3日金曜日にイスラエルで会談すると発表された後、ヨルダンを訪問し、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を含むイスラエル政府首脳と会談し、軍事目標に関する最新情報を得る予定だという。

「国際人道法に従って自国を防衛するイスラエルの権利に対するアメリカの支持を改めて表明し、民間人の犠牲を最小限に抑えるためにあらゆる予防措置を講じる必要性や、人道支援を提供するための我々の活動について話し合うだろう」とミラー氏は記者団に語った。

ヨルダンはアメリカのパートナーであり、イスラエルと和平を結んだ2番目のアラブ国家であるが、「現在進行中のイスラエルの戦争」によって引き起こされた「前例のない人道的大惨事」に抗議するため、駐イスラエル大使を召還すると11月1日水曜日に発表した。

そのヨルダンの動きについて質問されたミラー氏は、アメリカの見方として、「ガザの悲惨な人道的状況について彼らが表明した懸念は共有している。しかし最終的には、外交を強化することが重要であり、外交チャンネルを減らすような措置は、長期的な目標を共有し、この危機の長期的な解決を促進するためには生産的ではないと考えている」とミラー氏は語った。

トルコの外交筋も、ブリンケンが11月5日日曜日にトルコを訪問すると語ったが、米国務省は記者会見でアンカラに行くかどうかの質問に対し、これ以上の渡航は確認できないとしている。

Derek-Sole-2302131303-2302131513一方、国務省のデレク・チョレ (Derek Chollet)参事官は11月1日水曜日にイスラエルを訪問し、米国の「イスラエルと連帯し、国際人道法に則って自国を防衛する権利を支持するというコミットメント」を再確認すると声明で発表した。

「紛争が他の地域に拡大するのを防ぐために、パートナーや同盟国と協力し、米国市民を含むすべての人質の解放を確保し、民間人の保護とガザへの人道支援の拡大を確保しながら米国市民を支援する取り組みについて話し合う。」とし、最初の訪問地イスラエルに続き、チョレ氏はヨルダン(Jordan)とトルコ(Turkey)を訪問する。参照記事 参照記事 、、、

米国としては、イスラエルがハマスを壊滅に追い込むまでに時間が掛かると見て、それまでトルコやヨルダンが反イスラエルの行動を取らないように説得している状況か?

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中国が停戦調停に動いているが、さすがにメディアもスタンドプレイ程にしか評価していないようだ。

ウクライナ戦争でも、身の程知らずに仲介に名乗りを上げたが、自然消滅した。

中国はイランにとって最大の貿易相手国であり、今年2023年3月にはイランとサウジアラビアの外交関係正常化を仲介した。

イラン政府は、ガザでの紛争の解決に向けて「中国との意思疎通を強化する用意がある」と述べている。写真は、中国の王毅外相(左)とアントニー・ブリンケン米国務長官(10月26日、米ワシントン)、、参照記事 

米国としては、ハマス鎮圧に加勢しながらも、外交スタッフ総出で、多面的な外交努力を世界にアピールする必要に迫られているのだろう。

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問題の人質に関しては、ハマスの報道官が人質解放で、カタール政府への気遣いを示していることを見ると、ハマスがカタールやイランから財政的な支援を受ける中で、やはりカタールが大きな影響力を持っているようだ。

一方、隣接するエジプトの影響力が下がってきたのではと言われている。

エジプトは今、アメリカと良好な関係を保ち、イスラエルと5813bc37ad63be3ddbdab9ca5053a1b0も外交関係を維持しているが、エジプトはデフォルト(債務不履行)してしまうのではないかと言われるぐらいかつてなく経済状況が悪化し、国民の不満は高まるばかりで、難民の受け入れは避けたいとしても、シシ大統領は支持率を上げるためにガザへの物資搬入には最大限尽力する見られている。

現在ラファRafah検問所(Crossing)からエジプトへは、ガザの外国人だけ通過が認められている。  参照記事 』