トランプ大統領の「側近」となった陰謀家スティーブ・バノンのオカルティズム

トランプ大統領の「側近」となった陰謀家スティーブ・バノンのオカルティズム – 橘玲 公式BLOG
https://www.tachibana-akira.com/2023/10/15019

 ※ 参考になった。

 ※ 読んどいて、ソンはない…。

 ※ 「世界は、再び”トランプ主義”の恐怖に、脅えることになるのか…、という「情勢」下では、なおさらだ…。

 ※ 「合理性」に立脚する立場からは、「トランプ主義」の「分かりにくさ」は、否定しようがない…。

 ※ そこを、彼らの「精神世界」に光をあてることで、解明しようとしている。

 ※ 『バノンの不気味な存在感はトランプ政権のなかでも際立っており、大きな注目を集めたものの、「バノンとは何者か」をメディアはまったく説明できなかった。それに対してラックマンは、トランプとバノンを生み出した背景には「自己啓発」と「魔術」があるというきわめて刺激的な主張をしている。』…。

 ※ 『『積極的考え方の力』は、「自分自身を信じよう。自分の能力を信頼しよう」という言葉から始まる。なぜなら、「自分に対する自信は、自己実現と成功につながる」から。そのためには、つねに“成功”を思い描き、肯定的なことを口にし、神から力(パワー)を受け取っていると信じることが重要だ。これだけならきわめて真っ当な人生訓に思える。

だがラックマンは、ピールの「ポジティブ・シンキング」はニューソート(New Thought/新思考)の系譜につらなるものだという。ニューソートは19世紀アメリカに興ったキリスト教の新潮流だが、その源流は古代ギリシアやインド(ヒンドゥー)にまでさかのぼる。その本質をひとことでいうなら、「思考は現実化する」だ。』

 ※ 『「心は現実に対して直接的に影響を与えることができ、精神的努力のみで「ものごとを実現する」ことができる」というのがニューソートの思想で、それはアメリカにおいて、「霊的成功(信仰)」と「現世的成功(経済的繁栄)」を両立できるという現代的なキリスト教思想を形成した。聖書は「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」と説くが、ニューソートは「清貧」を否定し、カエサルのものも神のものも両方手に入れることができると説いたのだ。』

『こうした「成功哲学」は、アメリカ社会のすべてにわたって組み込まれている。It CAN be done(やればできる)、Just DO It(とにかくやるんだ)、Be All You Can Be(最大限の自分になれ)などのよく知られた言葉は、すべてニューソートの思想から生まれたという。』

『トランプは、あらゆるものごとを善悪二元論で解釈し、けっして誤りを認めず、取引はゼロサムゲームだとして勝利のみを追い求める。こうした発言・行動は奇矯なものに思えるが、それがアメリカ社会で(それなりに)受け入れられているのには理由があるのだ。』

 ※ オレ的には、ニーチェの「超人」は、「誤訳」(それに近いもの)という話しが、興味深かった。

 ※ むしろ、「超克人」とでもするほうが正確だ…、という主張だ…。

 ※ 「overcome」とは、他者に力を振るうのでは無く、自らを「超克」していくことを指すのだから…。