イスラエル軍には、トンネル閉塞用の「スポンジ爆弾」というものがあり、…。
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『Joseph Trevithick 記者による2023-記事「Does Israel Really Have ‘Sponge Bombs’ For Sealing Tunnels?」。
イスラエル軍には、トンネル閉塞用の「スポンジ爆弾」というものがあり、それを投ずると急速にコンクリートの泡が広がって固まり、ハマスのトンネルを使えなくしてやれるのだという。
この第一報は英紙『テレグラフ』で、水曜日のこと。
それによれば、このコンクリート発生爆弾は、バイナリーの液状溶剤で、「2薬」が混ざることで化学反応が始まり、急激にフォーム状の速乾セメントを生成する。その容器は、ひとりの兵隊が持ち運んで穴に投げ込めるくらいのサイズだという。
すでに2021年にはIDFの訓練に使用しているが、写真はいっさい公表されていない。イスラエルは、ハマスのトンネルと同じものを実験場に構築して、効き目をテストした。
この化学反応は、相当に危ないもので、下手に取り扱うと、兵隊が失明するという。
市販されている、泡状の吹きつけコンクリートやウレタンフォームも、大なり小なり、人の眼にとっては危険があるという。
米海兵隊は1990年代に、非殺傷性の「ネバネバ泡」を、暴徒鎮圧用に装備していたことがあり、それはソマリアに持ち込まれたという。今、その装備がどうなっているのかは、分からない。
※HAS=航空機用硬化掩体 についてネットを調べていたら、こんな民間会社のHPに遭遇した。CCS=「Concrete Canvas Shelters」という商品で、巨大な袋(bag)を空気で膨らませてドームを形成し、その周りに泡状のコンクリートを薄くふきつけると、シェルターを急造できる。薄皮構造だが、10年はもつ。さらに外皮の上を土で覆えばもっと頑丈。外気温変動も減る。工事は、たった2名によって1時間でできてしまう。コンクリート養生は、たったの24時間でいい。
※また、民間用の現代のクォンセット小屋造作に先行して、「Wonder Building Corporation」という米国の会社が1960年代から、鯨の肋骨状の鋼鈑(ダブルコルゲート・アーチ、板厚3.4ミリ、巾2フィート)を連ねる、プレハブ&現地でボルトナット組み立て&モノコック&トラス無しの航空機用シェルターを商品化していて、ベトナムの米軍基地にても、それが建設されていた。その鋼鈑製カマボコ倉庫の外表面を、さらに18インチの厚さで普通のコンクリートで塗れば、1平方インチあたり3000ポンドの爆圧に耐えたという。しかしそこまですると、1968年の物価で20万ドルの工費になったという。』