米「戦闘停止」に軌道修正 ガザ軽視、二重基準と批判

米「戦闘停止」に軌道修正 ガザ軽視、二重基準と批判
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023102500885&g=int

『【ニューヨーク時事】ブリンケン米国務長官は24日、国連安保理で演説し、人道の観点からイスラエルとイスラム組織ハマスの「一時的戦闘停止」を検討すべきだと表明した。米国の外交姿勢はイスラエル側の自衛権や人命を尊重する一方、パレスチナ自治区ガザの人道危機を軽視しているとして、「二重基準だ」との批判がアラブ諸国を中心に相次ぎ、イスラエル全面支持の軌道修正を余儀なくされた。

イスラエルに一時停戦要求 人道支援で国際圧力強まる―子供の死者2300人に・ガザ
 ブリンケン氏は「イスラエルは民間人に危害が及ばないように、あらゆる予防措置を講じなければならない」と明言。一方で、ガザの人々に食料や水など救援物資を届けるために「人道目的の一時的な戦闘停止が検討されなければならない」と述べた。欧州連合(EU)も一時停戦を協議しており、歩調を合わせた形だ。

 イスラエルと関係の深い米国はこれまで「ハマスに再び武装する休息を与える」(ミラー国務省報道官)として、軍事作戦の停止には否定的だった。18日には戦闘中断を求めたブラジル提出の安保理決議案に拒否権を行使し、廃案に追い込んでいる。

 こうした米国の振る舞いに対し、アラブ諸国は国連総会(193カ国)の場でパレスチナ問題を議論するよう総会議長に要請。26日に会合が開かれることが決まった。これにはマレーシアやインドネシア、バングラデシュなどアジア9カ国も賛同を示し、米国に対する不信感の広がりを示していた。

 24日の安保理会合でも「われわれは今、目にしている二重基準を遺憾に思う」(エジプト)などと不満の声が噴出。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、途上国の支持つなぎ止めが重要になる中、米国には国際的孤立を回避したい思惑があるとみられる。』