米軍の軍需物資のサプライチェーンには大きな問題があった。

米軍の軍需物資のサプライチェーンには大きな問題があった。
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『ディフェンスエクスプレスの2023-10-22記事「Only Four Companies in US Produce Engines, and It Decides How Many GMLRS Missiles Go to Ukraine」。

   米軍の軍需物資のサプライチェーンには大きな問題があった。

 GMLRSロケット弾を製造しているロックマート社が、自前の、ロケット推薬(固体火薬)の製造ラインを持っていなかったのだ。なんと、ノースロップグラマン社など、ライバル企業から、それを調達する必要があったのである。

 平時ならそれでよかったが、今のように、ロケットとミサイルを急速に増産しろと政府から尻を叩かれると、このロケット燃料は、奪い合いになる。とうぜん、他社は、ロッキードマーチンに対してはそれを売り渋る。民間会社なのだから無理はない。企業は慈善事業をやっているわけじゃないのだから。

 それゆえ、いっこうにHIMARSの量産が進まないのである。

 というわけで、ロックマートは、どこかの工場を買収して、自前でロケット燃料を製造しなくてはならんと考えている。

 米国では、わずか4工場が、ロケットエンジンを製造している。
 ノースロップ社が抱えたのは「オービタルATK」社。2018年に傘下におさめた。
 L3 ハリス社は、「アエロジェット・ロケットダイン」社を今年、子会社にした。

 また、「Anduril」社は2023-6に発表した。固体ロケットエンジンの製造会社である「Andranos」社を買収すると。

 ロックマートが買収を狙っているのは、「X-Bow システム」社だ。この工場は、ハイパーソニック弾のための固体ロケット燃料を製造するプラントの設備費としてすでにDoDから6400万ドルを得ている。

 「アエロジェットロケダイン」社製の固体燃料は従来、GMLRSにも使われていた。しかしL3ハリスがその工場を買収してからは、ロックマートはその固体モーターをもはや買えなくなっているという。』