中国のゼロコロナ政策転換後の超過死亡数を推定

中国のゼロコロナ政策転換後の超過死亡数を推定
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202309/581044.html

『JAMA Network Open誌から
中国のゼロコロナ政策転換後の超過死亡数を推定
パンデミック前から公表していた大学職員の死亡データを利用した研究
2023/09/13
大西 淳子=医学ジャーナリスト

感染症

COVID-19
ゼロコロナ政策
超過死亡数

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 米国Fred Hutchinson Cancer Research CenterのHong Xiao氏らは、中国の3大学が公開している職員の死亡データと、中国最大の検索エンジンである百度のデータを利用したコホート研究を行い、中国がゼロコロナ政策を転換した2022年12月と翌1月の2カ月間の超過死亡数を約187万人と推定した。結果は2023年8月24日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

 中国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の方針転換は世界中から注目を集めたが、それが死亡率に及ぼした実際の影響は分析されていない。

中国政府は、2022年12月の初めから2023年1月12日のCOVID-19関連死亡は、おおよそ6万人と報告している。

しかし、オミクロン株流行期に中国がゼロコロナ政策を中止したと仮定して超過死亡数を推定した研究では、超過死亡数は97万人から210万人の範囲と報告されており、中国政府の報告を大きく上回っていた。

そこで著者らは、中国におけるゼロコロナ政策の転換と死亡の関係を検討するために、コホート研究を実施した。

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