うるせー、俺達は貧困者だ。

うるせー、俺達は貧困者だ。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/32662181.html

『理由は違うのですが、結果として中国とアメリカの社会で似たような「略奪」行為が流行しています。まずは、以下の2つの動画を見比べて見てください。

もちろん、両者の略奪行為の原因や背景は違うのですが、まったく違う体制の国で、同じ時期に、結果だけ見ると同じ事が起きています。アメリカの場合、州によっては、10万円以下の窃盗は、警察が通報を受けても受理しないので、盗み放題なんですよね。仮に警備員がいても、目の前で堂々と盗んでいきます。何もできないのが判っているからです。

集団による窃盗の場合、高額な商品も盗みます。人数が多いと、誰が何を盗んだのか特定するのが難しくなるからです。なので、ショッピング・モールなどで、数十人単位のフラッシュ・モブみたいな窃盗が起きます。ウォルマートなどの大手は、自衛の為に店内でガードマンの巡回を自前で始めています。また、通販で買えば良いじゃないと思うかも知れませんが、アメリカでは列車コンテナを狙った列車強盗も流行っています。巨大なカッターで、コンテナの鍵を破壊して、中の商品を盗むのです。最近の通販は高額なものも取引されているので、盗んで売れば十分な収入になります。つまり、郵便物として輸送中に略奪されるという事です。

映像としては、アメリカと中国しか拾えなかったのですが、恐らく収穫期を迎えた、今年のロシアも同じです。なぜなら、産油国でありながら、経済を支える為に海外に闇タンカーなどを使って優先的に輸出している一方で、ウクライナ侵攻の為にトラックなどの輸送手段を徴用している為、地方のガソリン・スタンドのタンクはカラになっています。つまり、トラクターや農作機械を動かせないのです。なので、放置された畑は、盗み放題です。それがニュースとして出てくる事は無いでしょうが、食料の盗難は、これから始まる厳しい冬を乗り切る為にも、ロシアのあちこちで発生するはずです。

これ、世界の潮流が、一つの方向に流れると、国家の体制とか民族とか地域とか宗教とか文化を超えて、現象として同じ事が起きるのではないかという一つの推論が成り立ちますます。シンクロニティーな現象として解釈する事ができるという事です。ものすごく単純に考えると、多少の差異があっても、誤差の範囲で、人間の構築する社会に優劣は無いなんて事も言えるのかなぁと思います。

このブログでも何回か解説していますが、アメリカが窃盗天国になったのは、行き過ぎた左翼思想からです。民主党が支配するリベラル思想に染まった地域では、警察力を弱体化させる事が正義になってしまっています。BLM(ブラック・ライブス・マター)運動が絶頂期の時、警察署が占拠されて、無秩序状態の街が出現し、さも、それが「素晴らしいこと」のように喧伝されました。実際には、中で殺人事件も起きていて、警察が捜査できなかったので犯人は野放しになっていました。また、その街に店舗を出していた商店主は、経済的に追い詰められました。取り締まる人間がいないので、侵入して商品を盗んでも誰も関知しなかったからです。

今は、この状態が地域によっては、合法化されています。その理由は「貧困者にも生きる権利はある。だから、盗む事も、ある程度許容されるべきである」という考え方です。また、切実な理由としては、刑務所に余裕が無いという事もあります。バイデン政権が無秩序に移民の流入を許した結果、当然ながら「生きる為に仕方がない犯罪」が増えて、窃盗ごときを捜査していたら警察の手が足らないし、収監する施設が不足しているのです。なので、軽犯罪は放置という事になりました。今では、Youtuberが夜の街で、窃盗現場の実況をして、「やれー、いいぞ。やっちまえ」とか言いながら、泥棒を応援する事態になっています。それくらい簡単に現場が見つかるし、警察にも逮捕されないという事です。

中国の場合、基本的に正真正銘の貧困が原因です。自分が飢えない為に盗んでいます。動画を見てもらえれば判りますが、この数で畑に盗みに入られたら、軍隊でも出動しないと制圧できません。なので、何をされても無視して、一心不乱に農作物を盗んでいます。実は中国は、台湾有事に備えて、大量の穀物の買付を始めています。今年は、それでなくても、水害で大量の農作物が収獲不能になったので、さすがに中央政府も危機感を抱いたようです。

しかし、ここで他人の畑から作物を盗んでいるような人民は、そういう備えが自分達に割り当てられるとは信じていません。仮に回ってきても、品不足を理由に、高い値段を吹っかけられると思っています。なぜなら、今までがそうだったからです。中国の場合、物資が足らなくなると、便乗値上げをするのが基本です。そして、そういう業者の裏には、地方政府の有力者が付いています。副業で、役所でもらえる給料の何十倍も稼ぐチャンスなのです。それが判っているから、何を聞かれても、何を言われても、「あるところから盗む」のです。ちなみに、習近平氏は、「貧困は撲滅した」と宣言しています。しかし、実態はこれです。』