ロシアのガザ停戦決議案を否決、国連安保理で対立

ロシアのガザ停戦決議案を否決、国連安保理で対立
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1703K0X11C23A0000000/

『【ニューヨーク=佐藤璃子】国連の安全保障理事会は16日、ロシアが提案したイスラエル軍とイスラム組織ハマスの即時停戦を求める決議案を否決した。採択に必要な9カ国以上の賛成票を得られなかった。理事国間の対立が鮮明となった。

イスラエル・ハマス衝突を受け、ロシアとブラジルの2カ国が安保理に独自の決議案をそれぞれ起草した。ロシアの決議案は即時停戦を要求しているが、ハマスを直接批判する文言は含まれていない。日米英仏の4カ国が反対した。

一方、ブラジルの決議案は、人道的アクセスを可能にするために、軍事衝突の「一時中断」を求めた。「ハマスによる凶悪なテロ攻撃を非難する」と明確にハマスを批判している。

安保理は16日に2つの決議案を採決する予定だった。しかし約1時間にわたり非公開で協議した結果、ブラジルの決議案の投票を17日に延期し、ロシアの決議案のみを採決することになった。外交筋によると、さらなる議論が必要であると各国が延期を求めるなか、ロシアのみが同日中の実施を訴えたという。

決議案が採択されるには理事国15カ国のうち9カ国の賛成投票が必要となる。ロシアの決議案は中ロを含む5カ国が賛成票を投じた。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、否決後の会合で「何の協議もなしに提出されたロシアの決議案では、ハマスについて一切言及されていない。ハマスのテロ行為を無視し、犠牲者の名誉を傷つける決議案を我々は支持できない」と非難した。』