プーチン大統領、中東首脳と電話協議 ガザ危機に懸念

プーチン大統領、中東首脳と電話協議 ガザ危機に懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16C9G0W3A011C2000000/

『ロシアのプーチン大統領は16日、エジプトやイスラエルなど中東諸国の首脳らと相次ぎ電話協議した。イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突を巡って人道危機への懸念を示した。

ロシア大統領府の発表によると、プーチン氏はエジプトのシシ大統領、シリアのアサド大統領、イランのライシ大統領、パレスチナ自治政府のアッバス議長と電話協議した。

プーチン氏は紛争拡大への懸念を表明した。ガザ地区への人道的支援の緊急性や医薬品、食料などの緊急輸送に向けた同地区の封鎖解除の必要性も強調したという。

シシ氏との電話協議では、ガザ地区からのロシアや旧ソ連の独立国家共同体(CIS)諸国の国民の避難について、エジプト側から支援提供の申し出があったという。

プーチン氏はその後、イスラエルのネタニヤフ首相とも電話協議した。亡くなったイスラエル人遺族に哀悼の意を表明したほか、民間人を犠牲にする軍事行動などへの非難を表明した。アッバス氏らとの協議の要旨を伝えたという。

ロシアはイスラエル軍とハマスとの戦闘激化について、即時停戦を訴えてきた。プーチン氏は10日「米国は双方が受け入れ可能な妥協点を見いだすことには関心がなかった」などと述べ、米国の中東政策を批判していた。

プーチン氏は17〜18日に訪中し、18日には中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と北京で会談する予定だ。中ロ首脳会談でも中東情勢を巡って議論する可能性がある。訪中前に中東首脳らと電話協議することで早期の外交解決を訴え、支援などの情勢把握につなげる狙いもあるとみられる。』