中国企業がワグネル軍団に偵察衛星を売却していた
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)10月6日(金曜日)弐
通巻第7942号
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中国企業がワグネル軍団に偵察衛星を売却していた
契約はまだ有効。中国は『知らなかった』。米国は制裁リストに追加
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署名は2022年11月15日だった。契約書類の証拠写真をAFPが入手した。プリゴジンがまだ健在の時期である。
中国の北京雲沢科技は、軍関連の人工衛星企業CGST製造の人工衛星を二基(JL-1 GF03 D12と JL-1 GF03 D13)を運用技術込み3000万ドルで、プリゴジンのダミー企業「ニカ・フルット社」へ売却した。地表535キロから偵察する能力をもつ。「ニカ・フルット」社は食糧貿易企業として登録されており、アフリカ諸国へ食糧や、鉱物資源の輸入などもしている。
CGSTは中国の民間人工衛星企業「長光衛星」で、100基の人工衛星を打ち上げ、ちかく300基態勢にするという。中国版『スペースX』か。
この偵察衛星はワグネル軍団が遣先されているリビア、スーダン、マリ、中央アフリカなどで活用されたという。しかし『モスクワタイムズ』(2023年10月5日)に拠れば、偵察範囲はウクライナが主力だったほか、国境からモスクワ、ライバルの傭兵部隊チェチェン軍団の本拠地グロズヌイの偵察もカバーしていたと報じている。ワガネルは「雇用主」も「味方」も信用していなかったことを意味する
バイデン政権は、北京雲沢科技を、制裁リストに追加した。米商務省はすでに2月の段階で、この情報を把握しており、制裁追加リストには中国の80社の企業が含まれた。
この事件を欧州の中国専門家は「おそらく北京政府が関与しない案件で、それほどに中国軍の整合性に疑問の余地がある」としている。
◎☆□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□△◎き☆□☆◎ 』